マイナンバーカードを身分証に? 国家公務員だけの問題ではないかも知れない

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連日、何かしらマイナンバーに関連したニュースがでてきている。マイナンバー通知カードが違う人のところに配送された
マイナンバー制度に反対の人がブログ上でマイナンバーを公開した
などなど。

その中でもちょっと驚いたのが、今後、国家公務員は身分証明書をマイナンバーカードに切り替えるという話題だ。

●来年4月から順次切り替え
政府は来年4月から順次、国家公務員の身分証をマイナンバーカードと一体化させる。
カードのICチップに、身分証のデータを入れることで、本人確認ができるようにするのだそうだ。これにより、身分証を作るコストを削減できるという。

最近では、民間企業でも、オフィスに出入りする際には本人確認ができる社員証やIDカードを利用しているところは多くなっている。ただ、社員証には、顔写真や名前、勤務先は記載されているが、決済や個人のプライベート情報は記録されてはいない。

しかし、マイナンバーカードはそうはいかない。

当然、生年月日や自宅の住所は載っているし、なんと言っても他人に絶対漏らしてはいけない大事な自分を特定できるマイナンバーが記載されている。

そんな個人情報カードを日常的に持ち歩いて大丈夫なのだろうか?

●専用ケースにすればOK?
政府の案では、業務に不要な部分を隠し、逆にそこに所属を記載した専用のカードケース等を用意するとしている。

パッと見ただけでは個人情報は見えないというわけだ。
しかし、マイナンバーカードとして使う際には、カードをケースから出さなくてはならない。当然、出し入れは誰でも自由にできる。

つまり、出し入れすればマイナンバーカードだと知られてしまうわけだ。
見られて盗難にあったり、出し入れの際に落としたりすれば、マイナンバーを悪用されないとも限らないだろう。

さらにカードケースの方が悪用されやすい危険性だってある。
マイナンバーカードが入れ替えられてしまうと、国家公務員になりすますこともできてしまう可能性があるからだ。
このあたりのセキュリティも気になるところだ。

●マイナンバーカードって取得は任意だったのでは?
マイナンバー通知カードは全員に届くが、それをマイナンバーカードにするかどうかは本人の自由だ。しかし、身分証として使用するというのであれば、絶対に必要となる。イヤとは言えないわけだ。

取得は自由裁量なはずなのに、公務員だけは持つことを義務化されることに問題はないのだろうかという疑問も残る。

●明日は我が身? 実は人ごとではない身分証問題
これは公務員のことだから、自分には関係ないとばかりは言ってはいられないだろう。
まずは国家公務員で、マイナンバーカードでの身分証への利用が開始されるだけのことで、地方公共団体や民間企業での適用が開始されないとは限らない。

つまり、自分の会社からマイナンバーカードを身分証として利用するよう求められるか、わからないのだ。

他人事と思って傍観せずに、これからのマイナンバーカードを巡る動きには注意を払っていく必要があるだろう。