毎週金曜日の0時52分から放送している番組「SICKS〜みんながみんな、何かの病気〜」(テレビ東京)。おぎやはぎとオードリーがタッグを組んだ、コントドラマバラエティ番組だ。
テーマになっているのは「みんな病気」。どんな病気かというと、「撮れ高病」「ガチ恋病」「レビュアー病」「リテラシーゼロ病」「フルボッコ病」「バズりたい病」「叩かれたくない病」。
10月29日、おぎやはぎのふたりに「SICKS」について聞く囲み取材に行ってきた。


おぎやはぎ、「豪腕ディレクター」「煽り見出しの達人」の相方を超賞賛


小木「矢作に違う番組の楽屋ですごく褒めていただいて……『お前、映画の仕事が来るぞ!』とすごく言ってもらえましてね。誰よりも矢作に褒められるのが一番嬉しいですよ!」
矢作「思わず僕も言っちゃいましたからね〜。あまりにもすごいと思って。小木はね、何年かに一度、すごくいい仕事をするタイプなんですけど……ついに来ましたね! 小木がすごい時のすごさは半端じゃないですから! あれ超おもしろくないですか?」

小木の役どころは、「撮れ高」を気にする「撮れ高病」の豪腕ディレクター・酒井。番組を盛り上げるために「離婚したばかりの女優の涙を撮りたい!」「女優の顔を犬にぺろぺろさせたい!」とさまざまな策を講じる。

小木「酒井はモデルがいるらしくて。スタジオの向こう側にはああいう人がいると思うと怖い! 『泣け!』とか思われてるんですね。想像してなかった。怖いな〜」
【#2 イケ!イケ!イケ! 撮れ高病 ディレクターズカット版はこちら】

対する矢作は、ウェブ記事の釣り見出しを作る達人・時村と、時村のもうひとつの顔である「公務員戦隊コンプラー」レッドを演じている。
時村は、女優の風邪を引いて喉が枯れた写真に「中田杏 AVの過去 DVの現在」と見出しをつける。AVとは「エンジェルボイス」、DVとは「デビルボイス」の略である。
時村は「クズなんだよお前は!」「ツバになりきって見出しを考えるんだ!」と叫びながら見出しを考えていくのだ。
【#3 煽りの神様 バズりたい病 ディレクターズカット版はこちら】


矢作「やった時に初めて思いましたよ。確かに俺も騙されてしょーもない記事クリックしちゃったことあるな!って。気づかなかった職業ですよね」
小木「矢作のやつはね、ザ・矢作。安心して見てられる。これこれ〜、矢作はこれだよ!」
矢作「まあ小木のほうがすごいですけどね!」

お互いを全力で褒めあうおぎやはぎである。

女優とアイドル、完全にそのへんのオタク女


「SICKS」の撮影はすべて終わっている。印象に残っている共演者は誰だろう?

矢作「清水富美加さんと中島早貴(℃-ute)さん。いちばんビックリしましたね! 中島さんを見たときに俺ホントにああいうオタクの子なのかと思った」
小木「俺も。まさかアイドルとは思わなかった!」
矢作「思わないよね! あの子すごいんじゃないですか。富美加ちゃんは舞台で共演したことがあるので優秀なのはわかってたんですけど……わかってたけどすごいよ!」


清水富美加と中島早貴は「フルボッコ病」にかかった同人作家ふたりに扮している。女優でモデルの清水、アイドルの中島が、ちょっと高い声で早口を繰り出される早口、独特の固有名詞を連発する。
「とりあえずドリグラの二期はマジでクソwwww」「百理あるwww」「シリーズ構成がミゾグチって時点で鬱展開待ったなしw」「一話で切ったw」
「そもそも頭悪い情弱どもに発言する権利とかなくない!? チックショー!!! もっと褒められると思ってた!!」
「イミフイミフ!日本語でおkwwwwww」
この人たち知ってる……俺らやんけ……(※「俺ら」:画面の向こうに居る存在に対してある種の共属意識・一体感を持って連帯するニュアンスを持つ/ニコニコ大百科より)。そんなオタク女が、声優の結婚やアニメグッズの発売→大混乱で完売→受注生産対応決定などで発狂する。俺らやんけ……。

矢作「あの台詞量を覚えるプレッシャーで寝れないって言ってた」
小木「あれはムリだよ〜!」
矢作「良く知らない言葉って覚えづらいんですよ! あれ(オタク言葉)は知らない言葉だからマジで覚えづらい。地獄だったと思うな〜。たぶんいちばん収録が終わったときにほっとしたのはあのふたりじゃないかな」


ほかにも、AV女優つばめに「ガチ恋病」の発田をオードリー若林が、「レビュアー病」のグルメブロガー・中華の魔人をオードリー春日が、学会発表でハメ撮りを流出させてしまう「リテラシーゼロ病」の天才意志・町田をアンガールズ田中が演じる。

矢作「芸人が集まったので、芝居というより芸人のコントとして楽しかった。あいつらは安心できる人ですからね。春日と小木は同じタイプですから! しっかり役を作って台本を読み込んで発揮するタイプ」
小木「若林って人のイヤな部分を見るじゃないですか! 若林の前でカッコイイ芝居をすると、あいつずっとニヤニヤしてるんです! それがすごく恥ずかしかった……。春日と俺が同じように見えてるのかもしれない」

つながっていく「病気」の世界


先週の放送では、これまでバラバラに展開されたコントが、実はつながっているのでは……?ということが示唆された。謎の男が作っている怪しげな薬のカプセル。それが彼らの「病気」の原因なのか? それとも……。
今夜放送の第4話の予告映像では「なんかさ、コントとコントがつながってくるらしいよ?」「マジ?」といった台詞もある。

最後に、実際の小木と矢作はどんな「病気」なのか聞いてみた。


小木「俺は潔癖症ですね。で、結婚してからそれを生かすことにしました。不倫とかってヤバイじゃないですか! 致命傷になるわけですよね。潔癖症を女の子に適応して、『汚いものだ!』って目で見てます」
矢作「興味がなくなるように?」
小木「なくなるように。そっちにシフトチェンジしてる病気になってますね」
矢作「女が汚いものに見えてきてるんだね。俺はなんだろうな〜、夢中にならないようにする病気かな。夢中になると、それがなくなったときに精神が崩壊しちゃうから、わざと夢中にならないようにしてる」
小木「好きな人とかもそうだ。真剣に好きになれないってね」
矢作「恥ずかしい……そういうのもあるかもしれないね! 何かに依存するのが怖い!」

(青柳美帆子)