Q:テニスのトッププレーヤーのノバク・ジョコビッチ選手は、小麦アレルギーのため、小麦製品の摂取をやめることで体調がよくなり、トップに上りつめることができたそうです。私も粉物が大好きで、麺類、パン、お好み焼きなどを常食していますが、減らした方がいいでしょうか。(32歳・電気工事業)

 A:食物アレルギーには、「即時型」と「遅延型」があるといわれています。即時型は、食べてから数分から1時間程度でアレルギー症状が現れるものです。中には、アナフィラキシーショックといって、命にかかわる重篤な症状が出る人もいます。
 一方、食べてから1日以上たって発症するような「遅延性アレルギー」も、近年は研究されており、検査で判明した遅延型アレルギーの原因食材を除去することで、体調がよくなったという例が存在します。ただ、遅発性アレルギーに関しては、現時点ではアメリカの学会で否定されているようなので、まだまだ検証の余地があります。
 ジョコビッチ選手の場合、長年にわたって小麦を食べ続けた結果、小麦アレルギーになったとのことですが、本当かどうかは分かりません。外国産の小麦で、異種交配を繰り返した品種の中のグルテン(小麦たんぱく)がよくないという説もあります。

●悪玉菌を増やすグルテン
 小麦グルテンは、腸内の悪玉菌を増やすことが分かっており、悪玉菌が増えると、老廃物を排泄できなかったりする上、栄養の吸収も悪くなります。また、グルテンは欧米人に比べて日本人の腸には合っておらず、分解しにくいため、腸内環境の悪化につながりやすいともいわれています。
 小麦を使った食品は、うどん、ラーメンなど、たくさんありますが、それらの粉物を食べる頻度を少なくすることが基本です。完全にやめるのは大変ですから、食べる頻度を減らすことから初めてみましょう。
 そして、主食はなるべく米にしましょう。野菜や豆腐、納豆などの大豆加工品、発酵食品などを摂るようにしてください。結局、これらの伝統的食材が日本人の腸には合っています。

首藤紳介氏(表参道首藤クリニック院長)
 久留米大学病院小児科、大分こども病院、聖マリア病院、湯島清水坂クリニック等の勤務を経て、表参道首藤クリニック院長。自然療法や代替医療をはじめ、水素温熱免疫療法や再生医療(臍帯血幹細胞治療)などの高度先進医療を実践。