昼は明るく、夜は暗く

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明治大学農学部生命科学科動物生理学研究室の中村孝博専任講師らの研究グループは、常に明るい、常に暗いといった1日の中でメリハリのない光環境下が、体内時計の老化を加速させていることをマウスの実験で確認したと発表した。

睡眠や覚醒のタイミングなど人の「概日リズム」は「体内時計」が生み出している。概日リズムは本来一定のリズムを保っているが、体内時計が老化すると、早起きになる、寝つきが悪くなるなどの変化を引き起こすことがわかっている。しかし、体内時計がなぜ老化するのかはわかっていなかった。

中村氏らは、概日リズムの状態を示す神経活動を撮影できるカメラを用意し、老齢マウス(20〜24か月)と若齢マウス(3〜5か月)に、回し車の運動をおこなわせて、神経の状態を観察した。

その結果、老齢マウスは概日リズム自体は正常だが、それに合わせて機能する神経の連携が低下していることがわかった。

また、若齢マウスでも、常に暗い状態や明るい状態で飼育された個体は、老齢マウスと同じように神経の連携が低下していたという。

発表は2015年9月28日に、また同研究の論文は2015年8月27日、北米神経科学会誌「eNeuro」オンライン版に掲載された。

参考論文
Age-Related Changes in the Circadian System Unmasked by Constant Conditions.
DOI:10.1523/ENEURO.0064-15.2015 PMID:26464996

(Aging Style)