合宿中のU22代表が病院慰問…遠藤「勇気や感動を与えるプレーをしたい」

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 佐賀市内でトレーニングキャンプを行っているU−22日本代表候補が28日午後、佐賀県医療センター好生館を慰問した。

 リオ五輪出場を目指して活動を続けるU−22日本代表は、手倉森誠監督の「ただサッカーが上手くて代表選手に選ばれるのでは無くて、日本代表に選ばれるからには、人としても何かを感じられる人になって欲しい」という考えのもと、8月に京都市内で実施された強化合宿で座禅を体験。今回の慰問は、指揮官の希望とサガン鳥栖の協力によって実現した。手倉森監督は、「スポーツ選手は五体満足で、普通の人よりも逞しい体があるからこそスポーツを続けられ、日本の代表になれます。日本代表ともなれば、国民の希望や生きがいにならなければいけない、という考えを自分は持っており、選手たちにはそれに気づいて欲しかった」と意図を説明する。

 現在、合宿に参加しているU−22日本代表候補は28名だが、病院側の希望もあり、15名の選手が小児病棟と緩和ケア病棟を訪れた。

 小児病棟を訪問したMF遠藤航(湘南ベルマーレ)は、病気と戦う子どもたちと交流し、「オリンピックでメダルを獲るという目標を持ってプレーしている中で、自分たちが頑張っている姿や結果を残すことによって、少しでも今日会った子どもたち、そして、全国で病気を患っている子どもたちに勇気や感動を与えられるようなプレーをしなければいけないと思いました」と刺激を受けた様子だった。

 MF大島僚太(川崎フロンターレ)は緩和ケア病棟を訪問。「自分たちがオリンピックを目指して活動している選手として、『頑張って』と声を掛けて頂き、逆に凄く力を頂きました。新聞やTVを通して、良い結果を伝えなければいけないという責任感が、より一層芽生えました」と気を引き締めた。

 手倉森監督は「『サッカーで戦う』という前に、『どうやって生きるか』という『人間味』の部分を感じられた時間になったのではないかと思います」とコメント。限られた時間ではあったが、選手たちにとって有意義な体験になったようだ。

 U−22日本代表候補はトレーニングキャンプ最終日の29日、鳥栖と練習試合を行う。