成長は不可欠としながらも堂々宣言、MF川辺「チームの中心になれる」

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 福岡大との練習試合(40分×2本)で与えられた出場時間は、後半11分からの約30分間。しかし、MF川辺駿(磐田)はボランチの位置に入ると、正確なボールコントロールで落ち着きをもたらし、鋭いパスで攻撃をスピードアップさせるなど、持ち味を発揮して自らをアピールした。

 8月に行われた京都合宿に続き、今回が2度目の手倉森ジャパン招集となった川辺。「1回目よりもすんなり入れたと思います。それは(レンタル元である)広島の浅野(拓磨)くんや野津田(岳人)くんのおかげでもあるし、自分からもコミュニケーションを取ろうとしているので」と前回以上にチームに馴染めてきていると明かした。

 それは当然のように、ピッチ上にも反映される。ボランチの川辺にはボールが自然と集まり、鋭いターンで前を向くと、チームメイトが前線へと駆け上がる。そこにテンポ良くボールをはたき、攻撃にリズムをもたらした。「ポジション的にもボールに多く触れるポジションなので、もっとクオリティーを発揮しないといけません」と課題を口にしつつも、「ただ、クオリティーを発揮できれば、このチームの中心になれると思っています」と堂々と宣言した。

 磐田で見せるゴール前まで飛び出すプレーは抑え気味だった。だが、そこにはしっかりとした理由がある。「チームコンセプトが違いますし、僕がドンドン前に行ってアピールしようとすることでセカンドボールが拾えなくなったり、バランスを崩してしまうと思うので、そこは少し抑えつつ周囲を確認しながらプレーしました」。独りよがりのプレーを見せるのではなく、まずはチームコンセプトの中で自らが輝けるようにする。そして、その中で「アイディアを出していきたい」と持ち味をアピールしようとしている。

 2度目の手倉森ジャパン招集となり、五輪への思いは強くなった。まずは磐田で試合に出続けることを第一条件としつつも、「ずっと、この代表に来たかった。まだ、2度目なのでアピールが必要ですし、このチームの力になれるように頑張って行きたい」と力強く話した。

(取材・文 折戸岳彦)