レアな「紫芋焼酎」が人気!ワイン好きでもイケる【試飲レポート】
 これから年末にかけて、お酒を飲む機会が増えますよね。いま人気のお酒は「香り」がキーワードだそう。クラフトビール、フルーティーな香りの吟醸酒などと並んで、焼酎では「紫芋焼酎」が人気急上昇中だといいます。

※各社から紫芋焼酎が登場。サツマイモの中でも作付面積が1%程度しかないレアな紫芋を使っている

 流通量が少なくて“プレミアム”と呼ばれる紫芋焼酎ってどんな味?

 そこで、酒に関する著書が多数あり、100ケ所以上の酒蔵を取材している「酔っぱライター」の江口まゆみさんに飲んでいただきました(以下は江口さんの寄稿)。
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◆紫芋焼酎の特徴は「華やかな香り」

 秋は芋焼酎のシーズン。新鮮なサツマイモが原料の芋焼酎は、サツマイモが収穫できる9〜12月にしかつくられないからです。

 芋焼酎に使われるサツマイモは、白い色をしたコガネセンガンが一般的ですが、最近は赤芋や、紫芋を使った芋焼酎も出てきています。ブドウ品種によって味わいが違うワインのように、芋の品種によって芋焼酎も味が違ってくるのです。とくに稀少な紫芋を使った芋焼酎が人気だというので、テイスティングをしてみました。

 飲んでみたのは「一刻者」(いっこもん/宝酒造)の紫。「一刻者」は、芋麹を使った100%芋仕込みの芋焼酎です。通常、芋焼酎の麹は米麹を使いますが、「一刻者」は高い技術によって芋の麹をつくることに成功しました。これによって、よりいっそう芋そのものの香りと味わいが楽しめる焼酎となったのです。

⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=381312

※10月20日には宝酒造がフラッグシップ銘柄「一刻者」から<紫>を新発売(期間限定販売、720ml 税抜1,522円、1.8リットル 税抜3,123円)。左から「一刻者<赤>」「一刻者<紫>」「一刻者」(http://www.ikkomon.jp/)

 「一刻者」の紫をストレートでグラスに注ぐと、花のような華やかな香りにまず驚きます。飲み口は甘くスムーズ、後味はフルーティーでまろやか。

 同時に「一刻者」の赤芋バージョンと、通常バージョンも飲み比べてみました。赤芋は、柑橘系の香りに、甘く香ばしい味わいでコクがあります。通常バージョンは、ガツンとくる旨みと辛さが感じられました。

 好みによるのでしょうが、すっきりとした飲みやすさは圧倒的に紫芋が際立っています。とくに紫芋の華やかな香りとフルーティーさは、ワインや吟醸酒好きの女子に歓迎されるポイントでしょう。

⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=381320

※ラベル裏には、「南九州産の紫芋を100%使用」とある

◆フルーティーな紫芋は、焼酎ビギナーでもイケる

 飲み方を変えてオンザロックにしてみると、意外なことにアルコール感が高まり、やや辛口に感じられました。

 逆にお湯割りにすると、甘みと旨みが増し、飲みやすくなるではないですか。これも好みなのですが、ビギナーにはロックよりお湯割りをおすすめしたい。割り方でお湯を多めにすれば、お酒に弱い人でも楽しめます。

「お湯割りはオシャレじゃないし、冷やして飲みたい」という人には、ぜひソーダ割りにしてほしい。割り方は1対1で、グラスはワイングラスがいいですね。フルーティーさが増して飲みやすく、芋焼酎とは思えないオシャレな飲み物に変貌します。

 どんな食事にも合うので、イタリアンやエスニックでもOK。秋の女子会は、この“紫芋スプリッツァー”で乾杯しましょう。

【江口まゆみさん プロフィール】
「酔っぱライター」として世界20ケ国以上を旅し、酒や食に関するルポやエッセイを手がける。訪ねた焼酎・日本酒・地ビール・地ワインの蔵は100カ所以上にのぼる。SSI認定利き酒師、JCBA認定ビアテイスター。著書は『ニッポン全国酒紀行』など多数 http://www.yoppawriter.com/