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ウーマンウェルネス研究会supported by Kaoはこのほど、6都市(※)で実施した「身体の不調と冷えに関する調査」の結果を明らかにした。調査は8月25日〜27日、20〜50代の女性1,064人を対象にインターネットで行った。

冷え性症であるか尋ねたところ、61.7%が「はい」と回答した。6都市別に見ても、すべての都市において半数以上が「冷え性である」と答えている。「冷え性である」と回答した割合は、札幌は53.1%であったのに対し、3大都市圏(東京都23区、名古屋、大阪)の平均は66.5%と、10%以上高いことも明らかとなった。

東京有明医療大学 教授の川嶋 朗先生によると、冷え症は軽度なものから重度なものまで主に4つのタイプに分けられるという。手先足先が冷える「末端冷え」(59.8%)、下半身が冷える「下半身冷え」(28.6%)、顔はほてるのに身体の末端が冷える「ほてり冷え」(19.7%)、全身が冷える「全身冷え」(18.2%)で、軽い冷えほど感じている人が多いこともわかった。

次に、6都市を東京都23区+名古屋+大阪の「3大都市圏グループ」と、札幌+仙台+福岡の「地方都市グループ」に分け、タイプ別の冷え症の平均をグループ別で比較した。平均の差が最も大きかったのは「ほてり冷え」で、地方都市グループが16.1%に対し、3大都市圏グループは23.0%と、6.9%の差が見られた。

また、ほてり冷えを感じる人の割合が高い都市圏グループは、平日1日の室内と屋外の行き来が4回以上と回答した人が30.0%以上おり、寒い屋外と暖かい室内を何度も行き来していることがわかった。

川嶋先生は、「寒い屋外に出るだけで、身体が体温をあげようと交感神経がオンになり、身体の末端の血管が収縮し、血液は臓器が集まる身体の中心部〜頭部へ集中します。これにより血流量が減少した手足は冷え、血流量が増えた顔はほてりを感じることにつながります」と解説している。

その後、暖かい室内に入ると血管は緩むが、ほてる感覚は持続する。暖房が効きすぎていると体温維持のために発汗しようと再び交感神経がオン状態になる。この状態を何度も繰り返すと、自律神経が疲弊(ひへい)してしまい、適度に暖かな部屋であっても血液の集まった顔がほてり、手先足先が冷える「ほてり冷え」になるのだという。

川嶋先生は、ほてり冷えのチェック項目として「上半身や顔がほてる」「首から上に汗をかく」「手先、足先が冷えている」「熟睡できない」「やる気が起きず集中力がない」「イライラしやすい」「手のひらが白っぽい、もしくはだいぶ赤っぽい、青っぽい」「生活が不規則である」を挙げている。3つ以上あてはまると、ほてり冷えの可能性が高いとのこと。

「ほてり冷え」の対策について、川嶋先生は自律神経トレーニングをすすめている。「38〜40度のお湯で炭酸入浴」のほか、お尻の中央より少し上にある「仙骨」部分や目元を温熱グッズなどを用いて温めること、500ミリリットルのペットボトルを両手に持ち、上下に腕をふる動きを行う「ペットボトルの上げ下げ運動」が有効だという。

「ほてり冷えは放置すると『全身冷え』に進行するだけではなく、頭部に血液が集中するため、血圧の高い人は注意が必要です」と川嶋先生。原因になりやすい寒暖差対策として、冬は着脱をしやすい重ね着や室内の温度を上げすぎないなど、室内外の温度差をなくす工夫も重要だと述べている。

※6都市は、札幌、仙台、東京都23区、名古屋、大阪、福岡

(フォルサ)