「今のままだと君は……人を殺す。出ているんだ、犯因症が!!」(為頼英介/西島秀俊)

特殊な“診察眼”を持った医師・為頼英介(西島秀俊)が正義感が強すぎる刑事・早瀬(伊藤淳史)と共に、事件に巻き込まれていくドラマ「無痛〜診(み)える眼〜」(フジテレビ水曜10時)。10月21日放送の第3話では、早瀬が“犯因症──犯罪を犯す者に特有の徴候が出ている”と為頼に告げられ、ひどく動揺するというエピソードが描かれた。第1話から繰り返し登場する、犯因症とは一体何なのか。


「犯因症」はエネルギー過多の現れ


第1話で、為頼と義姉(浅田美代子)が遭遇した通り魔事件。為頼は犯人が暴れ出すよりも先に通報し、早瀬に不審がられた。このとき、通報のきっかけになったのが「犯因症」だった。第2話で為頼の恩師である久留米教授がこう解説している。
「人を殺すには大きなエネルギーがいる。人間にとって殺人という行為は簡単に乗り越えられない壁なんです。逆に言うと、殺人を犯す人間にはそれを乗り越えるエネルギーが過剰にあるということです。そのエネルギー過多を私は“犯因症”と呼んでいます」


原作では、眉間の皺に現れる


原作では、為頼が菜見子に対し、犯因症の特徴を事細かに説明するシーンが登場する。
「両眼のあいだから額にかけて、皮膚の下で筋肉がアコーディオンのように圧迫されて、盛り上がる感じですかね。外から見ると、皮膚の下にミミズが這い込んで、うねったような皺になる。ローマ字のMみたいな」

わかったような、わからないような説明だが、為頼は「その気になれば見えますよ。3Dの画像とか、落ち葉に隠れているコノハムシとか、そこにあると思って見ないと見えないでしょう」と断言する。ホントに見えるのか。西島秀俊の眉間が気になって仕方がない。

一方、ドラマで描かれる「犯因症」は、原作のそれよりも異形寄り。為頼が目をこらすと、血管が膨れあがり、瞳が暗転する。この不気味な風貌への変化が、事件の犯人だけではなく、早瀬にもたびたび生じる。


犯因症チェックで犯罪は防げるのか


ひと目見ただけで犯罪者を見抜けるなら、犯罪を未然に防げる。そう考えた早瀬は、為頼に捜査協力を依頼するようになる。しかし、犯因症チェックも万能ではない。第3話で、為頼は早瀬に頼まれ、ある容疑者に会いに行く。そのときは「薄いけれど、犯因症は確認できた」という程度。しかし、その直後、容疑者は殺人未遂事件を起こし、さらに殺人事件へと発展した。


再犯を危ぶみながら事件を防げなかったことに早瀬を制し、為頼が犯因症を告知する。「君が犯罪者になるの黙って見ているわけにはいかない」と言うものの、何ができるわけでもない。犯人を逮捕した後、為頼の診察所を訪れた早瀬が「殺人犯になりたくない」「俺の犯因症を治してくれ」と懇願しても、為頼は沈黙したままだった。答えないのか、答えようがないのか。


●次から次へと増えていく不審人物


第3話では、中村蒼演じる“無痛症”の青年・イバラと、為頼が出会うシーンも登場。暗い目で菜見子(石橋杏奈)を追いかけたり、メスで自分の腕を傷つけてみたり……と、不審な行動が多いイバラだが、今のところ犯因症は現れていない。また、小学校教諭一家が殺害された事件は自分だといい、殺害現場らしき絵をスケッチし続ける金髪の少女・サトミも犯因症の有無は不明。


そうこうしているうちに新たな不審人物が浮上する。物陰からせっせと菜見子の写真を撮っては、メールで送りつける。予告動画では「全部わたしが悪いの」と菜見子が泣いていたが、あの男はいったい、何者なのか。今夜10時から!
(島影真奈美)