練習試合で好機演出の関根、手倉森監督が絶賛も慢心なし「まだまだ」

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 手倉森ジャパン初招集のMF関根貴大(浦和レッズ)が、ピッチの上で存在感を存分に発揮した。

 27日、U−22日本代表候補は福岡大学と練習試合を実施。関根は「4−4−2」の右サイドハーフで先発すると、「スピードアップだったり、攻撃に変化が出せたら、と思っていました」と周囲のチームメイトとワンタッチでパス交換をすることで、攻撃のリズムを加速させた。前半11分には、FW中島翔哉(FC東京)からパスを受けると、前線へ走り込む遠藤航(湘南ベルマーレ)へのスルーパスで決定機を演出。持ち味のドリブルで仕掛ける場面もあり、引き出しの多さを見せた。

 キャプテンの遠藤が「顔を出すタイミングは悪くなかったと思うし、自分も前を見たタイミングで間に入ってきてくれたので、やりやすさはありました」と振り返ると、手倉森誠監督も「彼にはいい『間』がありますよ」と高く評価。「チームに『間』をもたらしてくれるプレーは、浦和レッズではあまり見られない。引き出して、パスのタイミングもズラして、『そこに出したかった』というパスを出してくれたのは発見。4−4−2のサイドでも十分アクセントになれることが、僕もチームメイトも分かったんじゃないですか」と新たな武器の発掘に笑顔を浮かべた。

 だが、本人に慢心はなく、「シュートはゼロだったので、積極性やもっとゴール前に顔を出す回数を増やすなり、やるべきことは数多くある。結果を残していないので、そういうところにこだわってやりたい。まだまだです」と表情を引き締める。

 今回は、リオ五輪アジア最終予選を兼ねたAFC U−23選手権カタール 2016を約3カ月後に控えた貴重な合宿。チームに合流した際、「五輪は自分の中で立てている目標の一つなので、そこに行けるチャンスをつかめるか、つかめないかは自分次第。最初で最後のビッグチャンス」と語ったように、これまで手倉森ジャパンに縁がなかった関根の五輪にかける思いは強い。

 そして、U−22日本代表候補として初の対外試合を終えた今、「改めて責任感を強くもたないといけないと感じました。日本を背負う決意や意識を持ってやることが大事だと思う」と五輪への気持ちは高まるばかり。「次の試合では結果を残せるようにやっていきたい」と生き残りへ闘志を燃やした。

 U−22日本代表候補は、合宿最終日の29日にサガン鳥栖と練習試合を行う。

文=高尾太恵子