25日、今年のノーベル経済学賞受賞者に決まったアンガス・ディートン氏の著書の韓国語版が原書の内容を正確に反映していないとして、原書の発刊元が韓国語版の出版社に翻訳書の販売中止を求めた。資料写真。

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2015年10月25日、韓国・京郷新聞によると、今年のノーベル経済学賞を受賞したアンガス・ディートン米プリンストン大教授の著書「大脱出―健康、お金、格差の起原」韓国語版(韓国経済新聞出版社刊)の内容が原書と相違しているとされる問題で、原書の発刊元であるプリンストン大出版部が、韓国語版の販売中止を求める立場を明らかにした。

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同大出版部は22日(現地時間)、同書韓国語版が原文を正確に反映しておらず、変更された箇所や欠落している箇所があることが判明したと発表した。また韓国語版には、同書の不平等に関する内容が経済学者トマ・ピケティ氏の著書「21世紀の資本」と対立関係にあるとの序文が加えられているとし、こうした変更や追加は「プリンストン大出版部の検討や承認を経たものではない」と強調した。

これについて韓国経済新聞出版社側は20日、「読者に分かりやすく伝えたいとの編集上の問題から起こったもので、歪曲(わいきょく)の意図はなかった」と釈明、ディートン教授と読者に謝罪していた。同社はプリンストン大出版部の要請を受け入れ、現在の韓国語版の販売を中止した上で、原書を正確に反映した改訂版の発行に同意しているという。

今回の報道に、韓国のネットユーザーからは出版社への批判の声が数多く寄せられた。

「最近、韓国で起こることは恥ずかしくて仕方がない」
「こんな人たちが知識人だと思われているなんて」
ノーベル賞受賞者の本だから売りたいけど、内容は気に入らなかったんだね(笑)。それにしてもやり過ぎ」

「こんな小人物ばかり集まった駄目政権はこれまでなかった」
「保守勢力は外国の本まで思い通りに変更してしまうのか」
「原書は労働者のため。韓国語版は大企業のため」
「やってることがあまりに稚拙」

「自分勝手に本の内容まで変えてしまうなんて。だから歴史教科書の国定化は恐ろしいんだ」
「こんな恥ずかしいことをするほど、富の『分配』が嫌なのか?」
「人をだまそうとばかりしてるから、いつになってもノーベル賞が取れないんだ」(翻訳・編集/和氣)