U−22日本代表候補、福岡大の守備を崩し切れずスコアレスドロー

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 U−22日本代表候補は27日、佐賀県内でトレーニングキャンプ3日目を実施した。

 雨が降る中、午前中は戦術確認を中心に約1時間15分の練習を行った。全28選手でランニングした後、フィールドプレーヤーはボールを使用した練習を開始。パス回しで体を動かすと、狭いエリアでの8対8へと進み、その後は攻撃陣と守備陣に分かれてそれぞれ動きの確認をしてから、ハーフコートのゲーム形式に移行した。両サイドにフリーマン2人を配置しての10対10では、手倉森誠監督やコーチ陣からの指示が飛んだ。

 午後は福岡大学と40分×2本の練習試合を実施。会場には約600人のファン・サポーターが詰めかけた。「4−4−2」のシステムで、先発メンバーにはGK牲川歩見、DF山中亮輔、奈良竜樹、岩波拓也、亀川諒史、MF野津田岳人、喜田拓也、遠藤航、関根貴大、FW中島翔哉、前田直輝の11人が名を連ねた。

 U−22日本代表候補は主導権を握って試合を進める。「スピードアップだったり攻撃に変化が出せたら、と思っていました。ゴール前に顔を出す回数や、間で受けて攻撃に参加したりすることは浦和レッズとは違いますが、そういうところも求められてくると思っていたので意識してプレーしました」と初選出の関根も徐々にボールに絡めるようになり、20分には関根のスルーパスに抜け出した遠藤がペナルティエリア内に侵入。放ったシュートは相手DFにブロックされてしまったが、チャンスを演出した。

 同20分には、遠藤と前田に代えてMF三竿健斗とFW鎌田大地を投入。2トップの一角に入った鎌田は、「以前に比べたらボールが出る回数も、見てくれている回数も増えました」と積極的に相手の背後を狙った動き出しを見せた。

 前半をスコアレスで折り返すと、途中出場の三竿と鎌田を除く全選手を交代。GK杉本大地、DF室屋成、中谷進之介、秋野央樹、中野嘉大、MF原川力、矢島慎也、FW荒野拓馬、金森健志を送り込んだ。後半開始早々にチャンスが訪れるが、同3分、原川のスルーパスに抜け出した荒野のシュートはゴール右に外れ、同9分には左サイドをドリブルで持ち上がった鎌田のラストパスから金森が右足シュートで狙うも枠を捉えきれない。同11分、三竿と鎌田に代えて、MF為田大貴と川辺駿を投入した。

 その後もシュートチャンスを作りながら、1点が遠いU−22日本代表候補。同30分には、矢島のパスに反応した金森がシュートまで持ち込むが、相手GKに阻まれた。同35分にもカウンターで抜け出した川辺からのパスを受けた金森が、右サイドの角度のないところからシュートを放つも、ゴールネットを揺らすことはできず。試合は、0−0のスコアレスドローに終わった。

 失点はなかったものの、金森が「点を決めないと勝ち進めない。オリンピックもそういう1本で決まってくると思うので、最後の詰めの部分はもっともっと練習してやっていかないと」と語るように、来年1月に開催されるAFC U−23選手権カタール 2016でリオ五輪出場権を獲得するためには、得点を奪って勝ち進む必要がある。

 U−22日本代表候補はトレーニングキャンプ最終日にもサガン鳥栖と練習試合を行う予定。手倉森監督は「この世代の代表で鳥栖に勝って、自信を彼らに植え付けたい」と今回の総仕上げとなる試合で勝利を目指す。

文=高尾太恵子