出場わずか20分で示した存在感…MF遠藤「フィニッシュがこの世代の課題」

写真拡大

[練習試合 10.27 U-22日本代表候補 0-0 福岡大]

 出場時間はわずか20分。しかし、キャプテンMF遠藤航(湘南)の存在感は絶大だった。

 ボランチの位置に入った遠藤は相手攻撃をはね返すだけでなく、ボールを受ければきっちりさばいてリズムを生み出し、鋭いターンから前線にボールを運ぶなど攻守に貢献。前半11分にはMF関根貴大(浦和)のスルーパスからPA内まで走り込んで好機を迎えたものの、シュートは相手DFのブロックに遭ってネットを揺らすには至らなかった。

 195センチのFW門司涼佑と184センチのFW加部未蘭へのロングボールを多用する福岡大の攻撃をシャットアウトしたことで、「対アジアのような形でやってもらう中で、後ろのバランスは悪くなかった」と守備面での対応には手応えを感じている。

 しかし、無得点に終わった攻撃面に関しては課題を口にした。「今日は縦に縦に焦り過ぎてしまったので、攻撃のバリエーションを増やしていきたい。最後のシュートを決め切るところがこの世代の課題だと思うので、きちんと意識しないといけません」。

 東アジア杯でフル代表デビューを飾った遠藤にとって、手倉森ジャパンでの活動は7月のコスタリカ戦以来。久し振りの合流に「球際で戦う意識や切り替えの部分は浸透してきていると感じました」と話すと、新戦力に関しても「チームの層は間違いなく厚くなっています。いろいろな選手がすんなり入って、自分の良さを出して行けるのはプラスに捉えられると思う」とチームの成長を肌で感じているようだ。

(取材・文 折戸岳彦)


●AFC U-23選手権2016特集