◇大人になっても口ずさめる主題歌ってすごい!


土屋:大人になってからハマった、戦隊ものの魅力って?

宮島: キッカケは音楽です。

子供の頃見てた戦隊の主題歌って、大人になっても歌詞を見ないで歌える人が多いんです。

これって、すごいことじゃないですか!? というところからです。

土屋: 確かに、僕も家で口ずさんだりする…。

出口:年代は違えど、ほとんどの人の記憶に残っていますからね。

土屋:主題歌って、だいたい熱い感じだよね? 時代によって変化はあるの?

出口: 70年代から80年代初頭までは、ファンクというか、先述の渡辺先生のサウンドの印象がありますが、80年代後半からは、ロック寄りの楽曲が多く登場します。

土屋:主題歌あるあるって?

出口: 戦隊の名前を叫ぶ!

宮島: キーが高い!

出口: (笑)確かに! それから、テンションが高い!

宮島: わかりやすくて、子供も覚えやすい!

土屋: 僕の印象だとメッセージ性より、説明・解説なイメージ。

出口: それはあります。最終回に聞くと、その作品の本質というか、大筋を歌っている場合もあります。

ある意味ネタバレ的な。

宮島: 実は歌詞の中にいろんな伏線があったりするんです。

あとから「あ!この歌詞はこの部分を歌ってたのか!」みたいな。

土屋:へー! 伏線って、例えば?

出口: 例えば、「獣電戦隊キョウリュウジャー」。

歌詞の中で、「地球儀を回すよりも心の中を探せ」というのがあって。

最終回を見た後だと、この歌詞の意味合いが違って聞こえます。

敵陣営が喜怒哀楽をモチーフにしていて、喜と楽は最終的に、人間側の立ち位置にくるんです。

心の中、というのは、ヒーローの心という意味の他にも、敵の心、という意味もあったかなかったか。

宮島:染みるわぁ〜。腹立たしいぜ!

土屋:なるほどねぇー! って事は今やってる「手裏剣戦隊ニンニンジャー」の主題歌の歌詞を読むと、今後のストーリーの深読みが出来るかも?

出口: どうでしょうねぇ、「ニンニンジャー」は…(笑)。深読みというアレではないかも…。

宮島: 作詞の及川眠子さんがこの間テレビで、「旦那に向けて怒りを込めて書いた歌詞だ」と言ってました。

切ない(笑)。