野村証券グループは、05年中に中国国内に金融持ち株会社の設立を目指す。規制緩和が続く中国市場を重要戦略地域と位置づけ、中国本土への本格的な進出を狙う。野村は今月1日、「中国ビジネス統括室」を設置した。金融持ち株会社の設立準備を行い、中国政府機関との交渉をうまくまとめ、設置許可を目指す。

 中国では外国製造業に比べ、金融業の持ち株会社設置への規制は厳しい状況だ。野村広報部によると、金融持ち株会社という会社形態での設立を視野に入れ、交渉に臨むという。金融持ち株会社の設置許可が下りれば、他の日本金融グループにも同様な動きが広がるもよう。

 野村グループはアジア地域では既に、オランダに傘下の持ち株会社、「野村・アジア・ホールディング」を設置して、香港、ベトナム、シンガポールなどの現地法人を統括している。中国国内では、82年には北京、86年には上海に野村証券傘下の駐在員事務所を設立し、中国進出への助言などを行い、日系企業を後押ししてきた経緯がある。【了】