【U-22代表 0-0 福岡大】
得点者(U-22のみ)/なし
左が1本目、右が2本目の布陣。システムは4-4-2のまま、GKの中村と櫛引、MF大島、FW浅野を除く24人を試した。

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 来年のリオデジャネイロ五輪を目指すU-22日本代表は、10月25日から佐賀キャンプを実施。3日目の27日には、今回初の実戦となる福岡大と40分×2本の練習試合を行なった。

【U-22日本代表PHOTO】福岡大戦 0-0
 
 中島翔哉、遠藤航、野津田岳人、関根貴大らが先発した1本目は、序盤こそスリッピーなピッチの影響と高い位置からのプレスで「バタついて」(手倉森誠監督)しまい、相手にペースを握られる展開で思うように攻撃を繰り出せなかったが、徐々にU-22代表がリズムを掴んでいく。
 
 11分には関根のスルーパスに遠藤が抜け出して決定機を迎えると、13分には前田直輝が相手DFのミスを見逃さずにボールをかっさらい、惜しいループシュートを放つ。20分にはCKのこぼれ球を岩波拓也が狙うなど、福岡大ゴールに迫った。
 
 20分には、遠藤に代えて三竿健斗、前田に代えて鎌田大地を投入。「ポゼッションに長けるぶん、突破に手数をかけるのがこの世代の課題」と話す手倉森監督は、前回合宿での京都戦と、J-22選抜で挑んだ町田戦の敗戦を踏まえ、選手たちに「裏への動き」を意識させながらチャンスを窺う。
 
 しかし、29分の中島に合わせた関根のスルーパスはクリアされ、4分後の関根を起点とした崩しからの中島のシュートはDFにブロックされ、なかなかゴールを奪うことができないまま、スコアレスで1本目の40分を終えた。
 
 メンバーを大幅に入れ替えた2本目は、矢島慎也や金森健志、荒野拓馬らのアグレッシブな仕掛けで相手を押し込んでいく。3分にはサイドを駆け上がった鎌田から原川力を経由して荒野がシュートを放つも、これはわずかにポスト右。9分にも鎌田のクロスに再び荒野が飛び込むも、フリーのシュートを外してしまい、ゴールを割ることができない。
 
 U-22代表は11分からボランチに入った川辺駿を軸にボールを支配したものの、中盤で引っ掛けられたボールを一気にカウンターにつなげられる場面も散見。スコアは0-0の膠着状態が続き、19分、30分と金森が果敢にゴールを狙うもシュートはGK正面を突き、終盤のカウンターも最後の詰めが合わない。
 
 結局スコアレスのまま、手倉森ジャパンは福岡大と引き分ける結果となった。
 
 試合をスタンドで見守った手倉森監督は、左SBで起用した中野嘉大に「攻撃のところでアクセントになる可能性を感じた」と収穫を語った一方、三竿と中谷進之介を含めた初招集組に対して「新しく来たメンバーは守備を鍛えないといけない」と課題も口にした。
 
 ゴールこそなかったが、多くの決定機を演出できたのは好材料ではある。指揮官はチームとして成長していることに手応えを感じつつも、「次は目に見える結果を残さないといけない」と、29日に予定されているJ1鳥栖との練習試合への意気込みを語った。
 
 もっとも、今回の福岡大戦を含め、京都戦(●1-2)、町田戦(●0-1)と直近3試合でわずか1点しか取れていない。佐賀キャンプを締め括る鳥栖戦では、点を“取り切る”力強さが求められる。

取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)