『神様の思し召し』がグランプリ候補に浮上!? 「東京国際映画祭コンペ作品」“満足度ランキング”速報【第4回】

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「第28回東京国際映画祭」もオープニングと最初の週末を経て、平日の上映が始まったが、ゲストによるトークつきの上映に多くの人が足を運んでいる。コンペティション部門の作品もすでに半分以上が1回目の上映を終え、各作品の評価や賞の行方についての話題も徐々に出始めている。

<特集>「東京国際映画祭」の“裏側”に密着!

10月26日(月)には、日本から出品された『FOUJITA』、そしてイタリア発のコメディ『神様の思し召し』が登場! 気になる上映後の観客の感想と評価は?

『FOUJITA』

満足度:83.6

<項目別5段階評価>

俳優:4.4
ストーリー:3.6
音楽:3.7
演出:3.5

『泥の河』『眠る男』など海外でも高い評価を得ている小栗康平監督の10年ぶりの新作で、画家の藤田嗣治の姿を描いたオリジナル作品。戦前の1920年代のフランスで“エコール・ド・パリ”の寵児となった一方で、1940年代に帰国した日本では戦争協力画を描いたことで非難を浴びるなどフジタ=藤田が生きた二つの時代と文化を描き出す。

知られざる藤田の人生――特に戦争を経ての激動の時代を異なる文化圏で生きなくてはいけなかった芸術家の悲劇に言及した感想が多く寄せられた。

「2つの時代、場所を生きなくてはならなかった芸術家にとっての悲劇は、全ての人が共感できる思いなのでは? 大きな絵作りが印象に残りました」(50代・男性)

「藤田という人物とその背景(時代・国)の融合が、とても崇高に描かれていました」(女性)

「ふたつの国と時代と文化に生きる、芸術家の心のさまよう姿が心象に残った」(49歳・女性)

また、小栗監督の演出、藤田を演じたオダギリジョーを称賛する声に加え「音楽の使い方が素晴らしかった」という感想も多く見られた。

ちなみに、これで日本映画3作品(『FOUJITA』『さようなら』『残穢』)が出揃ったが、出口調査ではいずれも83点台とまずまずのハイアベレージを叩き出しており、グランプリ獲得に期待がかかる。

『神様の思し召し』

満足度:96

<項目別5段階評価>

俳優:4.8
ストーリー:4.3
音楽:4.3
演出:4.3

イタリアで脚本家として長くキャリアを積んだエドアルド・ファルコーネの監督第1作。妻との仲は冷え気味、腕利きだがやや傲慢な心臓外科医のトンマーゾが主人公。自分の後を継ぐ存在として期待をかけていた次男・アンドレアの様子が最近少しおかしい。家族はアンドレアの告白に耳を傾けるが、それは全く予期しない内容で…。

イタリアのヒューマンコメディに高評価が続出! 笑いと感動、人生への示唆が融合した物語が、多くの人の心をつかんだよう。

「やや難解な作品が多いコンペで、テンポがよく、音楽にも勢いがあった。日本人にも当てはまる映画だと思う」(30歳・男性)

「人間は完璧ではなく、そこで神の存在を信じているということが言いたかったのだと思う。『それぞれで生きていきなさい』というメッセージを感じました」(60代・男性)

「展開が面白くて、笑える場面がたくさんありました。イタリアの生活やイタリア人の考え方がうかがえる作品でした」(51歳・女性)

「“神”についての話は苦手なものが多いんですが、今作は始めから終わりまで面白く作られていて楽しめました」(40歳・女性)

また

「医者と神父という一見、真逆な存在が一緒に哲学(?)を語るところが印象的でした。何より主役の2人がマッチいていて最高に面白かったです」(32歳・女性)

という感想にもあるが、自らを省みることのない傲慢な医師と全くタイプの違う神父という組み合わせの妙が本作の特徴。

東京国際映画祭でヒューマンドラマ×コメディ、異色のコンビといえば、思い出されるのは4年前の映画祭で最高賞、および主演男優賞を獲得した『最強のふたり』の大旋風。映画祭での称賛を皮切りに、劇場公開されるや大きな話題を呼び、フランス映画の歴代興行収入を更新するまでに。

果たして『神様の思し召し』も同じ道を歩むことになるのか? 意外なグランプリ候補が飛び出してきた。

いかがでしたか?
「ウレぴあ総研」では、映画祭会期中、終演後の劇場前にて満足度調査を実施中! 引き続き、各日にちごとに「コンペティション部門」を対象に、順位を発表していきます。みなさまの熱いコメントや感想、お待ちしております!