鳴り物入りでスタートした「TVer」って何?


10月26日、いよいよ「TVer」がスタートした!


……って、そもそも「TVer」とは何ぞや? という人も多いかもしれない。

要は日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビが共同で立ち上げた、各局の番組を放送から1週間程度、スマホやPCで視聴することができるという見逃し番組配信サービス。しかも無料だ!

テレビ局オフィシャルで番組をネット配信するなんてスゴイ! ……と思うのだが、そのわりにはあまり話題になっていない。というのもこの「TVer」、色々と中途半端なのだ。

まず、根本的な問題として配信されている番組数が少ない。いくら立ち上げ直後とはいえ、10月26日時点で公開されている番組が約50本。各局10本程度というのはさすがにショボイ!

しかもその50本の中に、1〜5分程度のミニ番組(情報番組内で流されている短編アニメなど)が結構な本数含まれているのだ。

無料サービスなのでCMが流されるのは当然だし、一向に構わないのだけれど、その1分の動画を見るために15秒CMを2本見なきゃならないというのは(もちろんスキップできない!)、さすがに見る気が失せるでしょ。

色々と惜しい!


表向きは「TVer」というひとつのサイトなのに、中身は「日テレ無料TADA!」「テレ朝キャッチアップ」「TBS FREE」「ネットもテレ東キャンペーン」「フジテレビプラスセブン」といった、各局が独自にやっているサービスに飛ばされている……というあたりも少々ややこしい。

たとえば、フジテレビの番組を見るためには初回アンケートに答えなければならないし、テレビ東京に至っては、番組を見ようとすると「テレ東の専用アプリを入れてね!」と指示される始末(スマホ版の場合)。「TVer」アプリの意味って……。

このように、「TVer」をいじくっていて強く感じるのが、民放が共同で立ち上げたはいいけど、まだ足並みが揃ってないんだろうな感。

各局が独自の有料番組配信サイトもやっているし、「Hulu」や「Netflix」などの有料サービスにも番組を提供しているので、「本当は自分のとこでやってる有料サービスで見てもらいたいけど、なんか民放みんなでやるみたいだし、とりあえず何本か番組をみつくろっとくか」という意識をビンビンに感じてしまうのだ。

そもそも、なぜ「TVer」を立ち上げることになったのか?

おそらく、見逃した番組をYoutubeやニコニコ動画、違法サイトなどに無許可でアップロードされた動画で視聴されてしまうというのを防ぐためだろう。

……のわりには、番組のラインナップが中途半端なのだ。1分〜5分の番組を「見逃しちゃったからネットで見たい!」と考える人ってそんなにいるか? 「見逃しちゃったけど見たい!」番組ってやっぱり連続ドラマとかでしょ!?

もちろん、現在のラインナップにも『偽装の夫婦』(日本テレビ)『科捜研の女』(テレビ朝日)『下町ロケット』(TBSテレビ)『無痛〜診える眼〜』(フジテレビ)などなど話題のドラマが含まれているのだが、この辺の力の入れ具合も局ごとにまちまちという感じだ。

せめてドラマだけでも全番組見逃し対応できるようになると、ナイスなサービスになると思うんだけどなー。

とにかく今後に期待!


とまあ、色々と文句を書いてしまったが、それもこれも「TVer」に期待しているからこそ!

今、若者はYoutubeやニコニコ動画の方に行っちゃってテレビを全然見ない……なんていわれているけど、それは単に自分専用のスマホは持っているけど、テレビは持っていないからという理由も大きいのではないだろうか。

Youtuberやニコ生に夢中になってる子どもたちも、スマホでサクッと民放の番組が見られるようになったら、ネット動画・テレビ番組をあまり区別せずに両方見てくれるようになるだろう。

バカな生主が自宅をボーボー燃やしちゃってる動画も面白いけど、ちゃんと作り込まれたテレビ番組もやっぱり面白いもん!

……というわけで、放送した全番組とはいわないまでも、せめてレギュラーのドラマ、バラエティくらいは全部「TVer」で見られるようになって欲しいところ。

そうすれば、SNSなどで話題になった番組や、「エキレビ!」のレビューを読んで気になった番組を、見逃しちゃったからって悔しい思いをすることもなくなる!

何より、「この動画、メッチャ面白い!→YouTubeへのリンク」みたいな感じで、「この番組、クソ面白い!→TVerへのリンク」と、ネット上でバズッてガーンと視聴数が跳ね上がる番組なんかも出てくるんじゃないだろうか?

とりあえず「TVer」の今後の展開、期待してます!
(北村ヂン)