写真提供:マイナビニュース

写真拡大

Mentor Graphicsの日本法人であるメンター・グラフィックスは10月26日、次世代車載組み込みアプリケーションへの実装に特化したOS「Mentor Automotive Connected OS」を発表した。

同OSはGENIVIベースのモジュラー型Linuxプラットフォームで、拡張ボードサポートパッケージ「SuperBSP」および最適化されたミドルウェアレイヤ「OPTstack」を含み、同スタックによりファストブート、インスタントオン、最適化されたオーディオ/ビデオなどの機能が提供されることとなる。

また、イーサネットを介したオーディオビデオブリッジング(AVB)の実現に向け、Ethernet AVB(eAVB)が統合されており、低レイテンシでの接続を実現する。このeAVBのスタックは、IEEE802.1 AVB標準規格に対応し、AVnu Alliance規格に準拠。サポートする実装としてはIEEE 802.1 AS、IEEE 802.1 Qat、IEEE 802,1 Qav、IEEE 1722.1、IEEE 1733が含まれている。

MentorのSr Manager, Product Marketing Embedded Systens DivisionであるAnil Khanna氏は、「Mentorは2015年より、自動車向けブランド"Mentor Automotive"を立ち上げ、積極的に自動車向けソリューションを提供していこうとしている。今回の発表はその中で、「In-Car Experience」と呼ぶカテゴリに位置づけられるもので、これにより車内ネットワークの接続性とコンシューマ機器との接続の中心的な役割を我々が果たすことが可能となる」と説明する。

また、同OSやRTOS「Nucleus」を動作させ、SoC選定よりも先にアプリケーションの開発などを開始できるハードウェアリファレンスプラットフォーム「AXSB」も提供を行っており、こちらは米国での参考価格が2000ドル超(ハードウェアのみの価格)とのことである。

なお同氏は、「同OSでは車内エクスペリエンスを集約し、革新的なものを作れるよう、ソフトウェアの手法を用いて、コンシューマ機器との開発タイミングのズレをキャッチアップできるようにした。2018年までには5000万ユニットのMentor AutomotiveのLinuxベースの車載システムの出荷が見込まれており、セーフティOSなどとの組み合わせを提供することで、開発の敷居をさらに下げていければ、と思っている」とコメントしている。