ご近所トラブルに対抗する、有力な武器の1つが「チームワーク」だ。1人で立ち向かうのは難しくても、同じ悩みを持つ隣人たちと力を合わせれば、解決が早まるケースも少なくない。

ところが、仲間のはずの隣人たちが心もとないと......。静岡県のUさん(30代女性・会社員)は、そんな「裏切り」のために窮地に陥った。

休日のたびに大声でどんちゃん騒ぎ

私たちが住んでいるのは、海にほど近い新興住宅地です。隣の家族と、現在進行形でもめています。

お隣は、いわゆるちょっと「オラついた」「ヤンチャな」感じのご一家です。カーステレオで大音量の音楽をかけていたり、玄関先でタバコをすぱすぱ吸ったり、気になることはいくつかあったのですが、何より問題なのは「バーベキュー」。休日になるとほとんど毎週のように、庭にグリルを並べて、盛大に肉を焼き始めるのです。

画像はイメージです(UK in Italyさん撮影、Flickrより)

我が家は隣なので、その煙がもろに流れてきます。窓を開けるなんてもってのほかですし、洗濯物もろくに乾かせません。以前、うっかり布団を干していたときには、ススが付くわ臭いは取れないわで、結局廃棄する羽目になりました。

また家族だけでなく、友人たちもぞろぞろやってくるものですから、お酒を飲んでのバカ騒ぎが、窓を閉めていても聞こえてきます。

「迷惑だって...Uさんが言ってましたよ」

悪気でやっているのではないでしょうし、こちらも数年間は何も言わず我慢していました。ところがあるとき、ご近所さんたちと話していて件のお隣さんの話題が出ると、

「いや、うちも困ってるんだよ」
「うるさくて全然のんびりできないし」

と意気投合、「みんなで力を合わせて抗議しよう!」ということでまとまりました。とはいえ全員で押し掛けるのもちょっとやりすぎなので、ご近所で最年長のお向かいさんが代表して、お隣に直談判することに。

ところが――。お向かいさんがお隣を訪ねたその翌日、何気なくあいさつした私を、お隣さんはあからさまに無視。ほかのご近所さんには、愛想がいいのにもかかわらずです。

一体何があったの、とお向かいさんに聞くと、どうもこんなやり取りがあったそうで......。

お向かい「みなさん迷惑しているんで、バーベキューを控えてもらえませんか」
お隣「ああ? 誰がそんなこと言ってるんだよ?」
お向かい「い、いや、その誰がというか......」
お隣「具体的に言ってくれよ、誰が迷惑してるのか、って聞いてるんだ!」
お向かい「あの......隣のUさんとか」

そう、お隣さんの勢いにビビったお向かいさんが、責任を全部うちに押し付けたのです。

それからというものの、お隣さんは露骨に我が家を仲間外れにし、またお向かいさんを含めたご近所さんも、それに追随するようになってしまいました。まさか、こんな形で裏切られるとは......。今も、バーベキューは続いています。

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