フィギュアスケートのグランプリシリーズ開幕戦、スケートアメリカに出場した宇野昌磨が、シニアデビューとなるこの大会で2位表彰台を獲得。昨シーズンの世界ジュニア王者の実力の一端を披露した。

 ショートプログラム(SP)で80・78点の4位発進だった宇野は、フリーで巻き返してトップの176・65点(自己ベスト)を記録。合計で257・43点の2位となった。優勝は地元アメリカのマックス・アーロン。3位は同じくアメリカのジェイソン・ブラウン。無良崇人は10位に終わった。また、女子では昨年の全日本選手権で優勝の宮原知子が合計188・07点で3位だった。

 宇野は前半にミスがあったものの、基礎点が1.1倍となる後半に、単発の予定だった4回転トーループを連続ジャンプに切り替えるなど、17歳とは思えない冷静な判断と高い技術を見せて挽回した。

 トップとはわずか1・52差。点差が点差だけに悔いも残るところだが、シニアGPデビューでいきなりの表彰台は快挙である。ソチ五輪金メダリストの羽生結弦でさえ、シニアGPデビュー戦(2010−2011シーズン、NHK杯)は4位であった(ちなみに男女含めて、デビュー戦で優勝したものはいない)。ジュニアよりフリープログラムの演技時間が30秒も長くなり、戦う相手も選ばれし世界のトップスケーターたち。しかし、成長著しい宇野はそんな条件をものともしなかった。あどけない表情とは裏腹に、そのパフォーマンスは力強く、したたかだった。

 宇野の次戦は、11月13日開幕のエリック・ボンパール杯(フランス、ボルドー)。ここで上位に入ることができれば、トップ6人だけが出場できる12月のGPファイナル(スペイン、バルセロナ)進出も見えてくる。

 衝撃のデビューを飾った17歳の新鋭が、今シーズンどんな戦いをしていくのか、注目が集まる。

スポルティーバ編集部●文 text by Sportiva