『SLAM DUNK 31巻』(井上雄彦/集英社)

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 漫画家の鳥山明氏を発掘、育成したことで知られる、集英社の鳥嶋和彦氏が今年8月に同社の専務取締役を退任し、11月より子会社である白泉社代表取締役に就任することになった。

「編集者時代の鳥嶋氏は鳥山明氏、桂正和氏の2人を手がけたことで有名です。とりわけ、鳥山作品の『Dr.スランプ』では、鳥嶋氏をモデルにした悪役キャラクター『Dr.マシリト』として登場し、読者にも知られる存在だった。その一方で、意に沿わない内容であれば原稿を容赦なくボツにする鬼の編集者としての一面も持ち、口癖の『ボツ!』は鳥山氏の作中でたびたび登場し、鳥嶋氏本人の代名詞となっています」(出版関係者)

 その鳥嶋氏が異動になったことで、ある不朽の名作に復活の可能性が出てきたと、集英社関係者が声を潜める。

「90年代に一世を風靡し、国内で単行本1億2,000万部を売り上げたバスケットボール漫画の金字塔『SLAM DUNK』の続編の芽が出てきました。本編では、主人公が所属する湘北高校が全国大会2回戦で敗退していますが、実は当初はもっと勝ち進む予定だったんです。というのも、連載中に作者の井上雄彦氏の関係者と編集部の間で、ゲームなどの版権に関するトラブルが発生。それがこじれた結果、集英社幹部である鳥嶋氏の『だったら、もう連載をやめてしまえ』という鶴の一声で、終了が決定したといういきさつがあった。以降、井上氏は『週刊少年ジャンプ』では描かなくなっていますが、因縁の鳥嶋氏が集英社からいなくなったことで、続編の復活が期待できる環境になったといえます」(同)

 もしも“スラダン”が復活となれば、ジャンプが再び黄金時代を迎えることは間違いないだろう。