朝ドラ「あさが来た」(NHK 月〜土 朝8時〜)10月23日(金)放送。第4週「若奥さんの底力」第23話より。原案:古川智映子 脚本:大森美香 演出:新田真三


23話は、こんな話


危機感を覚え詰めかけた客たちひとりひとりと話をしてほとんどの人にお金を返してしまったあさ(波瑠)。今後の資金を調達するために、正吉(近藤正臣)に紹介された豪商・玉利知信に会いに奈良に向かう。
慶応4年(1868年)、9月、元号は明治となる。

出た、ご都合主義、でも・・・


あさがお家のために活躍している頃、はつ(宮崎あおい/さきの大きい立)は井戸に落ちてしまっていた。
この流れに無理がある。
ふゆ(清原果耶)が辞めさせられると聞いて、中庭に飛び出すはつ。
絶望気分で井戸を覗き込むと、あさの手紙が見えたので、枝でとろうとしたところ落ちてしまうという展開。
枝の長さと井戸の深さがあまりにも食い違っているし、
空井戸にしてもキレイ過ぎるし、落ち方もなんだか・・・
そして、都合良くふゆが出て来て、中に落ちたはつに気づく。
でも、いい。
助けに来た惣兵衛(柄本佑)が、白蛇から王子様になって、井戸のなかのカエル姫を助けてくれたから。
「白蛇王子とカエル姫」という童話になりそうだ。
惣兵衛、意外と運動神経いいんだなということも、もう全然それでいい。問題ない。

ストーリー自体は、白蛇王子とカエル姫はこれから幸せに暮らしました、めでたしめでたし、にはなりそうにない不穏な空気・・・。

あさのはげまし


危険をおかしてまで拾った手紙(手ぬぐい)には、へのへのもへじと、相変わらずの汚い字で「わろてね」と書いてあった。
はつは思わず笑ってしまうけれど、これで死んでたら悲喜劇だ。
でもこういう単純な思いやりや、笑うことの大事さも感じなくはない。
はつがあさに感謝しながら顔をぐっと上げる。井戸に注がれた陽光があさのように思える画だった。
(木俣冬)

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