マイナンバーカード、あなたは、作る派? 作らない派? 選択は自由だが、マイナンバーを拒否できるわけじゃない

写真拡大

いよいよマイナンバー通知カードの発送が始まった。連日、ニュースでも話題になっている。すでに手元に届いているという人もいるかもしれない。

さて、そこで次なる問題は、「マイナンバーカード」を作るか作らないかだ。

「え? もうカードは来ているじゃない」なんて思ったりしてないだろうか。

今回、手元に届くのは「マイナンバー通知カード」。「マイナンバーカード」とは違うものなのだ。

●結局、マイナンバーカードって何?
マイナンバーカードとは、マイナンバーが記載された顔写真付きのカードのことだ。
プラスチック製で、ICチップがついている。表面には氏名、住所、生年月日、性別と顔写真、そして裏面に個人番号が記載される。

今回送られてくる「マイナンバー通知カード」は、氏名、住所、生年月日、性別とマイナンバーが記載された紙のカード。当たり前だが顔写真もICチップも付いていない。

マイナンバー通知カード」は、国民全員に送られる。
しかし、「マイナンバーカード」は、申請した人にしか交付されない。

つまり、「マイナンバーカード」の「カード」を、作る、作らないだけは、本人の希望次第なのだ。

ただ、勘違いされているのが、「マイナンバーカード」を作らなくても、自分の「マイナンバー」は消えないということだ。
マイナンバーカード」は、「マイナンバー」ではないということだ。

●作るのにお金はかかるの?
マイナンバーカードの交付手数料は、“当面の間”は無料だ。もしかしたらずっと無料のままかもしれないし、いずれ有料になるかもしれない。

ならば無料のうちに作っておく方がいいのでは? とも思ったりする。
ところが、マイナンバーカードには有効期限があるのだ。

顔写真付きなのだから、年齢によって変更も必要なのは当たり前と言えば当たり前だ。
・20歳以上は10回目の誕生日まで
・20歳未満は5回目の誕生日まで
これが、有効期間となる。実はパスポートと同じだ。

マイナンバーカードを作るメリットとは?
 ・マイナンバーを証明する書類として使える
 ・運転免許証と同じように、本人確認、公的身分証明書として使える
 ・各種行政手続きのオンライン申請に使える
 ・各種民間のオンライン取引に使える
 ・コンビニなどで住民票、印鑑登録証明書といった公的証明書を取得できる
といったメリットがある。

また、「署名用電子証明書」と「利用者証明用電子証明書」という、公的個人認証サービスによる2つの電子証明書が標準的に搭載されている、1枚でいろんなことに使えるカードなのだ。

●あなたはカードを作る? 作らない?
マイナンバーカードは、紙のカードより保管に適しているし、身分証明書として使える。特に運転免許証を持っていない人にとってはありがたいだろう。

しかし、便利だからと言って、他人には知られてはいけない「マイナンバー」が記載されたカードを持ち歩くのは危険だ。

また、タダだから作っておくという考えもある。
しかし、有効期限があるので、結局、あとで作り直すことになる。
それなら、本当に必要になったときに申請したほうがよいかも。
でも、その時には申請が有料になっているかもしれない。

どうにも、結論がだせない、という人も多いのではないだろうか。
ちなみに、マイナンバーカードは、通知カードと引き換えに発行されるということも頭に入れておくといいだろう。

なんとも悩ましい問題なのである。じっくり考えて決めるようにしたい。