Doctors Me(ドクターズミー)- 熱がでたときは「汗をかいた方がいい」っていうけれど、コレって本当?

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風をひいて熱がでたときに、「汗をかいて熱を下げよう」と言われたことはありませんか? 果たしてこれは本当なのでしょうか。

今回は、熱がでて汗をかくメカニズムや生まれつき汗をかきやすい人が注意すべきことなどについて、医師に教えてもらいました。

熱が出ると汗をかくメカニズム

熱が出る時に汗をかくのは、以下のような効果や作用があります。

・汗が乾き、水が蒸発する際に起きる気加熱が熱を吸収し、同時に熱を下げる効果がある
・汗が出ることによって新陳代謝が亢進するため、身体が病気を治そうとする必然的な作用が起きる

全身に汗をかくと、ちょうど自動車のラジエーターというエンジンを冷却する機械のように、熱を下げる効果があります。そのため熱がでたときに、汗をかいたほうがよい、もしくは風邪などの病気の治りが早くなるのは本当です。ただし、かいた汗を拭かないでおくと、必要以上に熱が下がることがあるので、様子を見ながら汗を拭くようにしてください。

病気が原因の場合も…

多くの人は熱が出ると汗をかきますが、病気によって汗をかきやすい、かきにくい人がいます。

例えば、甲状腺ホルモンの分泌異常がある場合や糖尿病の人、また自律神経のバランスが崩れていると、汗をかきやすくなったり、かきにくくなったりします。これらの場合は発汗の異常以外にもほかの症状があるので治療が必要ですし、適切な治療で発汗の異常も治ります。

生まれつき汗をかきにくい人はココに注意!

病気ではなく、体質的に生まれつき汗をかきにくい人がいます。汗をかきにくい以外には特に症状はなく、原因も体質という以外には見あたりません。このような人は熱がこもりやすく、熱が下がりにくい傾向がありますが、必ずしも治療が必要というわけではありません。

漢方薬の葛根湯という薬はよく風邪薬として使われますが、この薬は汗を出させて風邪をよくする働きがあるので、生まれつき汗をかきにくい人がこの薬を飲むと、風邪が治りにくいだけでなく、体調を崩す可能性があります。漢方薬はこのように体調や証によっては効果が出るどころか、調子を崩してしまうことがあるので、安易には使わないようにしましょう。

医師からのアドバイス

手のひらや脇の下に汗をかくだけであればあまり影響はありませんが、全身に汗をかく場合は、ナトリウムとカリウムという電解質の身体の中のバランスが狂うことがあります。ナトリウムは水と一緒に移動するため、汗でナトリウムが失われると脱水になるだけでなく、筋肉の動きが悪くなったり、めまいや意識障害が起こることがあります。カリウムが失われると、不整脈が起こることもあります。

このようなことを予防するために、汗をかいた時は水分補給だけでなく、ナトリウムやカリウムなどの電解質もしっかり補給しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)