特別な相手とのデートや仕事終わりの1杯に今夜は美味しいディナーでも、という時に「渋谷」というと店選びに困る、美味しい店がないというイメージがあるのではないだろうか。

いえいえ、夜22時過ぎでも入店できて、かつ極上のビールを味わえる店が実はたくさん!確実に幸福体験ができる渋谷の厳選グルメをご紹介しよう!



ほろほろ鳥のレバーとささみ、比内地鶏のはらみ、ぎんなん、軍鶏の手羽先、シイタケの肉詰め。
※メニューは時期や仕入れ状況によって変動あり。
名人級の極上焼き鳥とこだわりのクラフトビール『とり茶太郎』

渋谷


渋谷で美味しい焼き鳥が食べたいなら、迷わず桜ケ丘『とり茶太郎』へ足を運ぼう。和歌山の紀州備長炭にこだわり、比内地鶏、ほろほろ鳥といった銘品を、脂の一滴にまで気を配りながら焼き上げる焼鳥は絶品。

ほろほろ鳥のささみとレバーは、素手で触った弾力で焼き上がりを判断する。口に入れた瞬間に中はしっとりとレアに仕上げる火入れはまさに名人芸。

山形産の肉厚のシイタケを使った肉詰めは、口に入れた瞬間に肉汁が飛び出すジューシーさ。これも比内地鶏に鴨をブレンドしたつくねだねとシイタケのエキスを限界まで引き出す焼きの技。まちがいなく感動できる焼鳥である。



燻製盛り合わせ(2名盛り)。この日は紀州鴨ロース、比内地鶏のキンカン、ホロホロ鳥の手羽先と白肝など。内容は日によって異なる

この店で、焼鳥と並ぶもうひとつの看板が、自家製の燻製だ。「素材の持ち味が最高潮となる一瞬を見極める、という意味で焼鳥と通ずる」と店主は語る。

桜チップの香りを纏い、内部には素材本来の深い旨みを湛える燻製は、店主が厳選したクラフトビールとも最高の相性をみせてくれる。



〆の鳥雑炊

しめには鳥雑炊を。昆布とかつお出汁に鳥スープを加え、ゆずの風味も効かせた優しく繊細な味。1日の最後にこの店で食事ができたことで、その日1日が特別に良い日だったと思えるような、極上体験ができる店である。




大瓶のビールをシェアしながら、大勢で賑やかに呑むのがベルギー流。アテは本場フランスで専門的にシャルキュトリーを学んだシェフの力作だ。ビールとの相乗効果をみなで語り合おう
二軒目使いもOK!大瓶“セゾンビール”と肉ツマミ『ミヤマス』

渋谷


渋谷駅の東側に位置する宮益坂。このエリアにも遅くまで開いていて美味しいお店が潜んでいる。

なかでも人気のビストロ『ミヤマス』の自慢は、常時70種以上がそろうベルギービール。なかでも、酵母が生きるセゾンビールが名物だ。

大瓶は、二次発酵が促進されているため、呑み進めるうちに味わいにグラデーションが生まれる。呑み始めは食欲を掻き立てる爽やかな苦みが印象的だが、それが徐々にまろやかになっていくのだ。

ホップが効いているので、自家製シャルキュトリーや炭火焼料理など、味のしっかりした料理と合わせるのがたまらない!絶品の肉つまみでシュワッとビールを飲んで1日の疲れを癒そう。



定番メニュー、エイヒレのロースト焦がしバターソース。北海道産エイヒレを使用



シャルキュトリーの盛り合わせ。自家製シャルキュトリーは、フランスで修業を積んだシェフ渾身のひと皿。しっかりとした味付けで、ビールとは抜群の相性をみせる



セゾンビールは冬の農閑期にベルギーの農家が仕込んでいたのが起源。日本では珍しい750mlの大瓶は小瓶より味が豊かと評判だ。店には常時10種ほどの大瓶がそろう



店内は、いかにもおいしいものがいただけそうな雰囲気で満ちている


ビールに最適なチキン南蛮、琉球チャイニーズは次へ



〆の定番「ローメン」。豚挽肉、紹興酒、鶏ガラスープ、オイスターソースの旨味を吸った麺の味は、やみつきになる
※メニューは時期や仕入れ状況によって変動あり。
沖縄×中国のハイブリッド料理『琉球チャイニーズ TAMA』

渋谷


深夜でもにぎわっている渋谷を代表する人気店がこちらの『琉球チャイニーズ TAMA』。

入口付近にカウンター席があり使い勝手が抜群。奥のテーブルが空くまではカウンターの隙間を見つけて立ち、まずはオリオンビールで乾杯を!

リュウキュウチャイナと称するメニューには、島ラッキョウ、自家製腸詰、琉球麻婆豆腐などが並ぶ。どれもここでしか味わえないオリジナリティがある絶品ぞろい。

お楽しみには〆の炭水化物メニューだ。オイスターソースなどの旨味をたっぷりと吸ったローメンには、ワインよりビールが合う。温かい麺と冷たいビールがたまらない。渋谷の、深夜のオアシスだ。




甘みがクセになる、大人気の逸品!『たもいやんせ』

神泉


神泉の交差点そばにある宮崎料理の専門店。店名の『たもいやんせ』は宮崎の言葉で「めしあがれ」の意味。その名の通り、宮崎から直送した食材を使った料理が楽しめる。

ビールと一緒にいただきたい「チキン南蛮」は、ダントツの一番人気。お客さんの98%が注文するというから驚きだ。

「うちのは日南風です」と語るのは日南出身の店長。特徴は甘みのあるタレ。鶏自体に甘みを含ませているため、タルタルの酸味との調和が見事。宮崎産の鶏のもも肉は贅沢に300g使っているという。



大人数にも対応できる居酒屋。平日は事前に予約をして訪れた方が無難。宮崎名物の「もも焼」などもおすすめ

卵、ピクルス、玉ねぎ、マヨネーズを使い、スタンダードながら酸味が立ったタルタルソースも秀逸。クリームのような滑らかさで、鶏とよく絡む。

タルタルがたっぷりかかったコクのあるチキン南蛮にかぶりついて、やおらビールを流し込めば、ああ…至福。


ビールに合わせたい、醤の香り豊かな本格中華!



海老とマコモ筍 季節野菜の海南醤炒め。この日の野菜は春アスパラや筍ほか
※メニューは時期や仕入れ状況によって変動あり。
渋谷の中華ならここ、野菜×醤の本格中華!『月世界』

渋谷


猥雑という言葉が似合う渋谷円山町。独特の空気感と裾野の広い中華がいい意味で化学反応を起こし、ひときわ賑わいを見せているのがここ『月世界』である。

各地の料理を再現するために店主自ら中国まで足を運び、買い付けてきた本場の香辛料や食材を使って作る醤は40種以上を数える。



四川名物よだれ鶏。鳥は山形の古白鶏を使用。タレの甘辛旨のバランスも絶妙!

名物のよだれ鶏は、蒸し鶏が20種以上の香辛料を使ったオリジナルのタレにとっぷり浸かったひと品で、残ったタレ食べたさに饅頭を注文するゲストも多いのだとか。

岐阜県の本巣や神奈川県三浦をメインに、産直で入れている野菜の充実ぶりも特筆もの。仕入れの度に書き換えられる黒板メニューには、黒水菜や赤水菜といった耳慣れない品種も合わせて常時40種ほどの野菜が並ぶ。ここではシンプルな蒸し野菜を頼み、醤で食すのが月世界流だ。

肝心のワインも「うすっぺらい味のものは置きません」と、白なら樽香のきいたものを、赤なら凝縮感のあるものをとしっかり派をセレクト。

君よ、『月世界』に行かずして“大人の渋谷”を語ることなかれ。




カウンター席前の鉄板で焼き上げるステーキは、単品で80gからオーダー可能。サーロイン、ヒレやシャトーブリアンも用意
名店の味をお手頃価格で!厳選山形牛の店『加藤牛肉店 シブツウ』

渋谷


渋谷駅から青山学園に向かってほんの10分程度歩けば、渋谷のグルメ地帯<渋谷二丁目>が広がっている。銀座で言わずと知れた肉の名店『加藤牛肉店』が支店をオープンするのに選んだのもこのエリアだった。

渋谷2丁目の住所にちなんで名づけたという『シブツウ』では、『加藤牛肉店』を象徴する山形牛の雌牛のステーキや自家製のシャルキュトリーをリーズナブルに味わうことができる。

予約が取れない人気の銀座店はコースが主体だが、こちらはアラカルトのみの提供。

ポーションを少なめに設定し、コロッケやメンチカツなどの惣菜類を充実させることで、もっとカジュアルに山形牛を楽しんでもらいたいという思いを実現させた。一度は足を運んでみたい店だ。


駅からほんの10分程度足を延ばせば、さらなる美食エリアに



左から、春子椎茸焼売、春旬菜かご盛。鮮やかな見た目がうれしい。季節などによりメニューは異なる。写真は一例
素材がすべて新鮮な正統派和食『並木橋なかむら』

渋谷


渋谷の喧騒からちょっと離れた並木橋に位置するこちらの名店。店内は活気溢れるオープンキッチンが広がり、出てくる料理は正統派の和食。旬の魚や野菜を、素材が一番生きる方法で提供してくれるのが嬉しい。

お造り盛り合わせや新生姜しゃぶしゃぶなどが入ったコースメニューもおすすめだが、メンチカツやシューマイといった心安らぐつまみで、ビールでしみじみ楽しめる、そんな居心地のいい店である。




カウンターはナラの一枚板。料理も酒もおまかせで頼む常連多数
遅い時間のひとり酒は、桜丘路地裏の隠れ家へ『高太郎』

渋谷


渋谷駅から徒歩数分で、上質な酒と料理を味わえる、大人の店。そんなニーズに見事に応え、連日満員御礼なのが『高太郎』だ。池尻大橋の人気和食店『KAN』で10年研鑽を積んだ林高太郎さんが店を構えたのは、桜丘の路地裏。

「お客さまと話しながら料理を造りたかった。量も味付けも相手に合わせて調整できますから」という店内は、5mのカウンター席がメインステージとして横たわる。



ぶっかけうどん。香川県出身の林さんが手打ちに作る〆の定番

その料理はポテサラやメンチカツなど大衆好みの和み系あり、蓮根まんじゅうなんて懐石コースに出てきそうな本気系あり。高級店でお馴染みの料理を、気取らずに味わえるのが、いい。

酒のメインとなる日本酒にもこだわりがある。用意するのは、林さんが惚れ込んだ8つの蔵の酒。蔵元と長く付き合うことで新酒や夏酒など旬の希少な味を入手、客に提供できるというわけだ。

「食材は知人が作ったものを使うなど、どれもストーリーがある。酒も料理も幅広く揃えるのではなく、深めていきたいんです」

コアタイムは予約困難なこの店、狙い目は夜10時過ぎ。ぽつぽつと空き始めるカウンター席を、ひとり酒を飲む客が埋め始める。



酒肴3点盛り。おまかせで頼むと単品を少しずつ盛り合わせた酒肴が登場することも



燻玉ポテトサラダ。玉子を崩して豪快に混ぜ合わせると未知の味が誕生