<ブリヂストンオープン 初日◇22日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・袖ヶ浦コース(7,119ヤード・パー71)>
 堀川未来夢(ミクム)の名前を記憶しているゴルフファンも多いだろうか。夏場に行われた「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権 レクサス杯」の初戦で石川遼を下して一躍注目を集めた22歳。ルーキーながら契約を結ぶブリヂストンのホスト大会で、ノーボギーの7アンダーを叩きだしてプロ初となる単独首位スタートだ。
マッチプレーで石川遼をくだした堀川未来夢。試合後は石川とがっちり握手!
 石川遼を下したという事実以上に、マッチプレーの経験は堀川にとって大きな転機となった。同大会のホストで日本大学の先輩でもある片山晋呉は、今では何かと面倒を見てくれる存在。たびたび共にするようになった練習ラウンドでの永久シードプレイヤーの教えは、これまでのゴルフとは違う視点を運んできた。
 片山が口をすっぱくして説くのはマネジメントの重要性だ。堀川が説明する。「確率の話をよくされます。例えば左のピンを狙って打っていって、ベタピンにつくのと、左サイドに外してボギーを打つ確率はどっちが高いの?とか。右10メートルのパターを打ってボギーを叩くのと、左からのアプローチは?とか。それを考えてゴルフをするようになったらすごく簡単になった」。
 片山流マネジメントの一端が見えたのがこの日の9番パー5。フロントエッジまで275ヤードのセカンドはあえてグリーンを狙わず左サイドをターゲットにした。「右にはバンカーがあって入れるとボギーが見えている。左からなら右奥のピンなのでラフからのアプローチでも足をつかえる」と寄せやすいアプローチを残してバーディを奪ってみせた。
 日が傾くまで時間を過ごす練習場でも実践するのは、片山からの教え。左手の片手打ち、右手片手打ちから始まるドリルは本家・片山の練習でもお馴染みの光景だ。「とにかく9時から3時(右腰から左腰の高さ)の振り幅をずっとやっています。アプローチみたいにショットを打てと教えられて」。永久シード選手の教えを実践する日々は確実に堀川の血肉となっている。
 直近3試合は予選を通過するなどその成果は確実に出始めているが、シーズン中盤の連続予選落ちが響いて、フォールシャッフル(13位)によるリランキングでも秋の出場権をつかむことはできなかった。「(出場が)確定している試合はこの試合くらいです。ここで上にいけるように頑張りたい。7アンダーを出せたので、予選カットラインとかを気にすることなく2日目以降は上だけを見てラウンド出来る」。現在の賞金ランクは60位で来季のシードも気になる時期。冷静にマネジメントしながらも、気持ちはもちろん熱いままだ。
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