専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第26回

 絶好のゴルフシーズンとなり、泊まりがけで、ラウンドする方もいると思いますが、もし泊まりでプレーをするなら、1泊2ラウンドでゴルフをすることを強くお薦めします。

 根が貧乏性なんですかね、もし泊まりで1泊1ラウンドとなったとき、前の日の移動に何か意味があるのか、問いたいです。前泊した場合、ゆっくり温泉にでもつかりながら、紅葉を見て、美味しい食事をして、ゴルフ談議に花を咲かせましょうとなりますが、別に1泊2ラウンドでも、それはできますから。ゴルフって昼間やるスポーツですから、夜は暇なんです。

 前の日に宿を取って、食事をするとなると、温泉に入って食事だから、夕方5時には現地に着いておきたい。そうなると、家を出るのが、午後2時とかになるでしょう。この中途半端な出発時間が、すごくもったいないのです。前日の移動日は、何するわけでもなく、犬の散歩をちょっと長めにするぐらいで、消えてしまうのが、残念なんです。

 私が言いたいのは、日本の多くの地域で、1泊2ラウンドが可能だということです。

 日本最大級のゴルフリゾートと言えば、北海道と沖縄です。どちらも遠いですね。そんなところでも、朝から飛行機で行ってプレーできるのか? できるんです。北海道はゴルフシーズン(おおよそ4月〜10月)、沖縄は通年で、スタート時間が午前と午後にわかれています。だから、午後スタートを選べば、超楽勝です。

 北海道の話は以前、連載第11回(※7月8日配信。「北海道でゴルフ。この楽しみを知らずして死ぬな」)でお伝えしているので割愛しますが、新千歳空港近辺はゴルフ場だらけで、どこも1時間もかからないところにあるので、好きな場所を選び放題です。

 一方、沖縄も東京から2時間半のフライトで、9時ぐらいに到着すれば、11時過ぎのスタートには十分間に合います。今年の3月には、私もそのパターンで1泊2ラウンドのゴルフツアーを敢行。那覇空港から2時間ほどの、カヌチャリゾートでのラウンドを楽しんできました。いやほんと、このパターンのラウンドは、48時間スケジュールがみっちり詰まっていて、「充実した人生だな」って感じがしましたね。

 他にも、東京から出発して、当日ラウンドできるところは結構あります。なんと言っても面白いのは、金沢です。小松空港の隣に、先日日本女子オープン(10月1日〜10月4日)が開催された片山津ゴルフ倶楽部があります。ここは、飛行機の"パンチラ"がもろ見えで興奮しますよぉ〜って、単に目の前を飛行機が通過するだけですけど......。

 とにかく、ゴルフ場は空港からタクシーですぐ。小松空港は、東京の羽田や北海道の新千歳ほどの便数があるわけではないので、プレーしていても、騒音はほとんど気になりません。いくら北陸新幹線が開通したとはいえ、やはり空港の隣のコースの魅力はたまりませんね。

 また、九州の"ゴルフ天国"宮崎も、空港近辺にコースがありますから、1泊2ラウンドには最適です。夜の宮崎は、「ラウンジ」という安いガールズバーみたいなお店がたくさんあって、キレイなお姉さん(?)と一緒に、2000円ぐらいから飲めます。宮崎は、ゴルフとキャバクラが融合した『ゴルキャバ』発祥の地ではないか、と密かに思っております。

 飛行機の次は、新幹線利用ですね。

 私の地元・仙台は、東京から2時間かかりませんから、遅めのスタートなら、当日のラウンドもできないことはないです。実際、私は高校の同級生と、松島のコースで待ち合わせ。朝、世田谷の自宅を出て、10時過ぎにはゴルフ場の1番ティーグラウンドに立っていました。しかも、同伴メンバーが幼馴染って、なんか不思議でしたね。

 そんなわけで、1泊2ラウンドは、宿とコースの移動時間をできるだけ短くすると、夜は時間が空きます。どうせ、ゴルフ好きオヤジの観光と言ったって、夜のネオン街ですから、そこでハメを外せばいいのです。

 そもそも、ゴルフ場自体が観光スポットじゃないですか。これからは、紅葉真っ盛り。プレーにばかり夢中にならず、景色を見て、楽しみ、紅葉を愛でれば、「いとをかし」ですよ。

【プロフィール】
■木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa