古くから薬膳として用いられてきた“レンコン”には、体の免疫力をアップし、喘息や花粉症などのアレルギー症状を緩和してくれるなど、さまざまな効能があることをご存知でしょうか? なかでも、初期症状の風邪の咳やのどの痛みには“レンコン”が効果的。秋から冬にかけて旬を迎える美味しいレンコンをたくさん食べて、風邪を予防しましょうね。

“レンコン”は意外にもビタミンCが豊富

レンコンは見た目が地味で栄養価も低く思われがちですが、レンコン1節(約100g)には、レモン3個分のビタミンCが含まれています。風邪の予防にはビタミンCと言われますが、これはビタミンCが喉や鼻の粘膜を強くしてウイルスの侵入を防ぐため。また、細菌やウイルスに対抗する白血球をサポートする働きもあります。

“レンコン”の黒ずみはタンニンが含まれているから

レンコンを切るとすぐに黒ずんでしまいますが、これはポリフェノールの一種のタンニンが含まれているからです。タンニンは花粉症の症状を和らげる効果が知られていますが、これはタンニンがタンパク質に働きかけ、組織や血管を収れんさせる作用と炎症を改善する作用によるもの。風邪の初期症状である咳やのどの炎症にも効果的です。

ひいたかなと思ったら“レンコンのしぼり汁”を飲んでみて

少しずつ寒くなるこれからの季節は、風邪をひきやすくなる季節でもあります。ひいたかなと思ったら、すぐに薬を飲むのもいいですが“レンコンのしぼり汁”も効果的。作り方は簡単で、レンコンを擦りおろしたものをガーゼなどで濾すだけです。そのままでは飲みづらいというときは、少量のハチミツなどを加えるといいでしょう。風邪による咳だけでなく辛い痰にも効果があります。

毎日の食卓に“レンコン”を

レンコンを常食すれば、風邪をひきにくい体を作ることができます。ビタミンCは熱に弱いビタミンですが、レンコンに含まれるビタミンCは豊富なでんぷんに守られているため、加熱してもなくならないのが特徴。煮物や揚げ物、きんぴらにしてもおいしいレンコンを、毎日の食卓にのせてはいかがでしょうか。レンコンは、ビタミンCやタンニン以外にも、カリウム、鉄、銅、亜鉛などのミネラルや食物繊維、フラボノイドやアルカロイドが豊富な健康食材です。


writer:岩田かほり