「好き」の反対は「○○○」 人生を切り開くために気づくべきこと

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 人生を歩んでいく過程で、「失敗」をしたり、「孤独」を感じたりすることは誰にでもある。これらは、一般的にマイナスに捉えられるものだが、「失敗」が人生をドラマティックにしてくれる神さまの演出であり、「孤独」が脳の成熟に必要不可欠であることと考えられれば、失敗も孤独も怖くなくなるのではないだろうか。

 ネガティブなことは、実はそうではないということを脳科学によって証明していくのが『英雄の書』(黒川伊保子/著、ポプラ社/刊)だ。本書は、日本テレビ「世界一受けたい授業」や「ホンマでっか!?TV」などに出演する人工知能研究者の黒川伊保子氏が、脳科学をもとに解明した「人生を切り開く方法」を紹介する。

■「嫌い」は「好き」にできる
 人に嫌われるのが怖かったら、新しいことはできない。ヒトの脳では、「好き」と「嫌い」は、そう遠くない感性だ。どちらも、感性が刺激された結果の出力なので、方向性が違うだけ。「好き」の反対は「無関心」である。「無関心」が「好きでたまらない」に転じることはほとんどない。しかし、「嫌い」が好きに転じることは、よくあることなのだ。なので、嫌われることを怖れて、毒にも薬にもならないようなことを言っていたら、誰をも感動させることもできないのだ。

■「腹に落ちる」感覚を大事にせよ
 人生を切り開いていく上で大切なのは、腹に落ちることを大事にすることだ。小脳は、空間認知と身体制御を司る器官だが、「直観」「直感」「つかみ」にも関与している。
 最近の研究では、小脳と小腸が連動しているらしいということがわかってきているという。小脳が活性化すると、免疫を司る小腸が活性化するというのだ。つまり、ヒトは脳が直感の領域でつかんで深く納得したときに、免疫力が上がるという。つかみで深く納得することを「腹に落ちる」という。この研究はまだ仮説だが、昔の日本人は「深い納得」が小腸を活性化することを身体で感じていたのかもしれない。
 何か物事を決めるとき、腹に落ちたか。脳に深い納得をもたらすのかどうかをしっかりと確認し、決断するべきなのだ。

 脳科学から人生を切り開くという本書。物事の新しい見方や考え方の違いを発見できるはずだ。
(新刊JP編集部)