<資料>
 上海株が少し落ち着いてきた。政策期待もあるだろうが、それ以上に90日MA(移動平均線)からのかい離率などで見ても、記録的な下がり過ぎになっていたことからすると当然なのかもしれない。

 6月以降の上海株の暴落は、これまでのところ1929年からの世界恐慌におけるNYダウ暴落の値動きにも似ているが、この先も似た値動きが続くなら、暴落開始から155営業日目にかけて下落率を2割近くまで縮小する見通しになる。単純に計算すると、上海総合指数は来年1月にかけて4000ポイント程度まで反発する見通しになる。

 では、世界経済へ不安感が浮上し、世界的に株安が広がる一つのきっかけになった上海株暴落が一段落すれば、世界的にも株高に戻るだろうか。

 中期トレンド判断で参考になる52週MAを日経平均はすでに1か月以上、最大で8%程度と大きく下回った。さらにNYダウになると、52週MAを2か月以上も下回る状況が続いてきた<資料参照>。これは経験的には一時的な株安ではなく、中期トレンドが株高から株安へ転換した可能性が高いことを示している。

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=64851

 以上を総合すると、中国が一つのきっかけになって起こった株安、リスクオフ相場だったが、それは中国の情勢が落ち着いても、再び株高に大きく戻る可能性は低いといったことになるが、果たしてどうか?(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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