ミシェル・プラティニ氏【写真:Getty Images】

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 FIFAの倫理委員会から90日間の職務停止処分を受けているミシェル・プラティニUEFA会長は19日、フランス紙『ル・モンド』に対して金銭授受の事実を認めた。英『BBC』など複数メディアが伝えている。

 同氏はゼップ・ブラッター会長から2011年に報酬200万スイスフラン(約2億5000万円)を受け取った疑いをかけられており、スイス検察当局の捜査を受けていた。

 だがプラティニ氏によれば、両者の関係は1998年のブラッター会長誕生のタイミングで始まったという。当時フランスW杯の開催準備を進めていたプラティニ氏は、ブラッター会長からアドバイザーとして補佐を求められた。

 その時はW杯の準備に集中するために断ったというが、のちに再びブラッター会長からアプローチがあり、顧問就任にあたっていくら欲しいかと尋ねてきた。それにプラティニ氏が「100万」と答えると、ブラッター会長は「ルーブル、ポンド、ドル…欲しいものは何でもいい」と返してきたという。そして年間100万スイスフラン(約1億2500万円)の報酬を受け取る口頭契約を結んだ。

 しかし同年9月に仕事を始めて以降、30万スイスフラン(約3700万円)の支払いが滞ったため、のちに契約書を作成するものと思っていたが、その後報酬が支払われることはなかったと述べた。

「恥じている。(FIFAに)泥を塗った」と、自身の行為を恥じている様子のプラティニ氏だが「(FIFAがある)スイスの法律では口頭契約は紙面での契約と同じ価値がある」と違法性はないと主張している。

 現在職務停止中の身だが、来年2月のFIFA会長選出馬をまだ諦めていないとも語るプラティニ氏。「今回のスキャンダルで多くの票を失ったとは思わない」とし、報酬を受け取ったのは「紳士協定だった」とも述べている。

 果たして真実はどこにあるのか。FIFAを覆う暗い闇の奥は限りなく深く、混沌はしばらく続きそうだ。

text by 編集部