隣の肌はやわらかかった

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「肌がやわらかい」という感覚は主観的なもので、他人の肌に触れると実際よりもやわらかいと感じる傾向にあると、英ロンドン大学の研究者らが発表した。

研究者らは、無作為に選んだ健康な成人133人に、自分や他人の左腕、手のひらを触ってもらい、肌の柔らかさや滑らかさをどの程度だと感じたか、数字で記入してもらうアンケート形式で調査した。また、比較するために、ハンカチやタオルなどに触れた場合の感覚も調査している。

その結果、被験者らは他人の腕に触れた場合、常に「やわらかい」と評価し、自分の腕に触れた場合は「やわらかくない」と評価していた。相手と親密な関係にある場合、よりやわらかいと感じているという。

また、機械による測定では、それほどやわらかくないとされた人の腕に触れた場合でも「やわらかい」と評価した。

手のひらに触れた場合は、こうした「思い込み」は見られなかった。

研究者らはこの理由について、人間にとって他人との接触は社会的に重要な行為であり、それが無意識に他人の肌を柔らかく感じさせている原因なのではないか、とコメントしている。

発表は米国の生物学学術誌「Current Biology」2015年9月21日号(Volume 25, Issue 18)に掲載された。

参考論文
Active Interpersonal Touch Gives Rise to the Social Softness Illusion.
DOI:10.1016/j.cub.2015.07.049 PMID:26365257

(Aging Style)