デザイナー発掘「アジアファッションコレクション」学生3人がNYコレ出場権を獲得

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 バンタンとパルコが協業し、日本をはじめアジアから世界を舞台に活躍できるファッションデザイナーの輩出を目指す「アジアファッションコレクション(Asia Fashion Collection)」東京ステージが、10月18日に恵比寿で開催された。学生を対象にNYコレクションの舞台に挑むデザイナーを決定するランウェイショー形式の審査会で、日本からは3人が決定した。 デザイナー発掘「アジアファッションコレクション」の画像を拡大

 「アジアファッションコレクション」は、NYコレクションでのランウェイデビューをかけて競い合うコンペティションの要素と、実践的な支援を提供するインキュベーションの要素を備えたプロジェクトで、2013年にスタート。コリア ファッション アソシエーション、台湾テキスタイルフェデレーション、そして香港貿易発展局と連携し、各国を代表する若手デザイナーが手掛けるブランドを選出してきた。前回までは、国内の応募対象がバンタンデザイン研究所のみだったが、今回から2年以上ファッションの専門スキルを学んでいる全国の専門学生に拡大。全61人の応募者の中から、2度の審査を通過した10人が最終審査に挑み、熊谷渓(バンタンデザイン研究所・大阪)、相馬慎平(バンタンデザイン研究所 X-SEED)、星拓真(バンタンデザイン研究所 X-SEED)の3人がNYコレクション出場権と、アトリエの無償使用権を獲得した。 「KEI KUMATANI(ケイクマタニ)」を手がける熊谷渓は、自身の子供の頃の記憶とラスコー洞窟のイメージを掛けあわせ、冒険的な女性のための服を提案。「Shinpei SOMA(シンペイソウマ)」を手がける相馬慎平は、ノージェンダーでエイジレスとう曖昧な境界線から、女性の魅力を引き出すコレクションを発表した。そして「ZOKUZOKUB(ゾクゾクビ)」を手がける星拓真が、2回連続で出場権を獲得。今回初めて制作したというメンズコレクションで、鎧のディテールをレザーアイテムやグラフィックに落とし込み、スポーティーに仕上げたスタイルが審査員から評価を得た。そして韓国からはLim EoRyung(イム・オリョン)が手がける「Chungpepe(チョンぺぺ)」、台湾からはYi Hung Chang(イーホン・チャン)とTzu Chin Shen(ジーチン・シン)が手がける「(A)crypsis(エイ・クライプシス)」、香港は「Kurt Ho(カート・ホー)」がNYコレクションに挑む。■Asia Fashion Collection:公式サイト