18日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)で、ラグビー日本代表ヘッドコーチの言葉に関連付けて、日本社会に問題提起する場面があった。

この日の特集コーナー「風をよむ」では「エディーヘッドコーチの苦言」と題し、ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチが残した発言を元に、日本社会の特性にVTRで切り込んだ。

ジョーンズ氏は「ラグビーワールドカップ2015」からの帰国後の記者会見でチームの健闘を称える一方、「規律を守らせ従順になるためだけの指導が行われている」と語り、こうした日本のラグビー文化が選手たちの能力発揮を阻んでいると指摘していた。

VTRにはジョーンズ氏を取材した経験のあるスポーツライターの生島淳氏が登場し、「集団主義」「目標に対して従順に勤勉に頑張っていく姿勢」が日本ラグビーを支える価値だったとコメントした。生島氏によると、ジョーンズ氏がそうした不合理な精神性を離れて「自分の判断・表現力を磨いていかないとダメだ」と選手たちを指導していたというのだ。

ここからVTRはラグビーの話題を離れ、日本社会一般についての問題提起へと移る。不満があっても会社のために頑張り通すという日本人の精神性が、高度経済成長期の日本を下支えしてきた、というのだ。

ここで登場した一橋大学大学院の山岸俊男特任教授は、日本社会は上から与えられた規則に従うことでしか社会秩序を構築できなかったと語り、その「典型が(戦前の)軍隊」だと指摘。ジョーンズ氏の苦言は日本社会全体に通じるとし、これからは自分たちで創意工夫する生き方が必要であると訴えていた。

関口宏はVTR後、「なんか的を得てるかな。言われちゃったな」と口にし、「会社のため、国のためって言ってる間に、個性が埋没してっちゃうことをおっしゃってるわけでしょ?」と納得しきりの様子だった。

姜尚中氏もこの見解に同意し、集団主義的な価値観が旧来の日本では上手くいっていたが、現代はあちこちで「モラルハザード」を起こしていると指摘。さらに安倍政権の掲げる「一億総活躍社会」とはその典型であり「無理がある」と批判し、「もうひとつの日本を目指す段階にきている」と訴えていた。

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