「小学生になってから」「高学年になったら」「使うときだけ渡し、中学生になるまであげない」など、お小遣いを始めるタイミングは、家庭によって大きく異なる。

基本的には各家庭のポリシーで良いのだろうけど、お小遣いを始めるタイミングの目安ってある? ファイナンシャル・プランナーの柳澤美由紀さんは次のように言う。

「お小遣いをあげるタイミングは家庭の考え方次第で良いですが、金銭感覚は小さい頃に身につけておいたほうが、成果が出やすいということはいえます」(柳澤さん 以下同)

お金の教育を始めるタイミングのひとつの目安は、「お買い物ごっこを始めたり、買い物に一緒に行き始めたりした頃」だそう。なぜお金とモノを交換できるのか、親子で対話してみよう。このとき、同時にお小遣いを上げ始めるのも良いそうだ。

●同じ額でも、お小遣いの渡し方に工夫を

実は柳澤さんの家庭では、お小遣いを4歳の頃から1日100円ずつあげていたそう。小さな子には、額が多すぎる気がするが…。

「『100円で買えるものを買っておいで』『50円だったら? 2個買えるね』などと、算数の前に実体験でお金を扱っておくと、計算が間違って足りないときの恥ずかしさも学びます。生きていくための知恵を身につけさせるためなのです」

1日100円は、1カ月3000円にもなる。でも、いっぺんに3000円渡すのとは大きく違うそうだ。

「例えば、ゲームのカードをパックで買うと300円ぐらいしますよね。すると『3回ガマンすれば買える』と考えるようになります。工夫すれば買えるという感覚を身につけていくと、無闇にお金を使いません。わが家の場合、高校1年生まで同額でしたよ」

ただし、「食育を大切にしていて、おやつはすべて手作り」といった家庭や、モノを買う場所にあまり行かない子どもの場合、お小遣いは必要ないことも多いそう。

●お小遣いをあげることで、お金に対する免疫をつける

ただ、子どもが高学年くらいになると、お小遣いをもらわないことによる仲間外れや、友だちのお金を借りたまま返さない、奢ることで友達の気をひこうとする子なども出てくる可能性がある。

「お金に関する免疫がないと、いきなりお小遣いをもらった途端、ゲームセンターで大金を一気に使ったり、足りなくなると親の財布からお金を抜いたり、友達に頼まれて貸してしまったりなどのトラブルに巻き込まれやすいこともあります」

幼い頃に少額の範囲で失敗するのに比べ、大きくなってからのお小遣いは、額も大きくなるだけに、失敗も大きくなってしまうということのよう。

子どもがお金に興味を持ったとき、少し足りないくらいの金額から渡してみては?

(田幸和歌子+ノオト)