Doctors Me(ドクターズミー)- 大腸ポリープは男性のほうがかかりやすいって本当!?

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よく「〇〇は男性(女性)のほうがなりやい」などといわれますが、果たして本当なのか、気になりますよね。

ところでみなさんは大腸ポリープは男性のほうがかかりやすいという話を聞いたことはないでしょうか?今回は男性が大腸ポリープになりやすいというのは本当なのか、医師に解説していただきました。

大腸ポリープが多いのは検査を受ける頻度だ高いから?

大腸ポリープは男性の方が女性より多いといわれていますが、実は医学的に根拠があるわけではありません。
大腸がん、特に直腸がんは食事やストレス等との関係が示唆されていますので、男性の方が女性より多いといわれていますが、大腸ポリープは原因がわかっていませんので、なぜ男性の方が女性より多いのかの確かな理由ははっきりしていません。

あえていえば、男性の方が女性よりも大腸内視鏡検査を受ける頻度が高いので、その結果大腸ポリープを認める場合が多いことが理由ですが、男女とも同じ数の大腸内視鏡検査を行えば、大腸ポリープの男女差はなくなると推察されます。

女性のほうが発見されにくい大腸ポリープ!

また他の理由としては男性より女性の方が大腸が伸びやすく屈曲が多いので、小さな大腸ポリープを見逃す可能性があると考えられます。
大腸内視鏡検査で大腸ポリープを100%見つけることができるわけではありませんし、どんなに上手に見落としがないように内視鏡を操作しても、2割前後のポリープを見落とす可能性があります。

ですから男性より女性の方が腸が伸びやすくて屈曲が多いから、男性の方が大腸ポリープを見つけやすく、大腸ポリープの頻度に男女差があるということが推察されますが、このことも医学的根拠が証明されているわけではないのです。

大腸ポリープになると大腸がんになりやすい!?

大腸ポリープと大腸がんとの関係は色々と報告されていますが、特殊なポリープを除いて、必ずしも大腸ポリープがあれば大腸がんができ易いというわけではありません。

しかし大腸ポリープが1つあると、2つ目のポリープができやすい可能性が示唆されていますし、大腸内視鏡検査で大腸ポリープを認めると、通常は1、2年毎の再検査をお勧めしていますので、当然大腸がんや次の大腸ポリープが見つかる頻度は上がります。この点も大腸ポリープの頻度に男女差がある理由になるかもしれません。

大腸ポリープができるとどんな症状が出る!?

大腸がんができて「がん」が大きくなると、がんと便が擦れて出血したり、便秘になったり下痢になったりする便通異常が起こることがありますが、大腸ポリープではよほど大きくならないと大腸がんのような症状は起きません。大腸がん検診で繁用されている便の潜血検査も、大腸がんが大きくなって便が擦れて陽性となりますので、大腸ポリープがよほど大きくならないと陽性にはなりません。

以上から、大腸がんや大腸ポリープを手術しないで内視鏡的な治療だけで済ませたいと考えるのであれば、定期的に大腸内視鏡検査を受けるのが効果的です。

検査にはどんな種類がある?

近年カプセル内視鏡が使われるようになりましたが、まだ大腸には適応が広がっていません。
またCTを使った大腸検査もあり、大腸が極端に長い場合は苦痛の軽減という点では有効ですが、前処置は大腸内視鏡検査とほぼ同じで、大腸ポリープの発見率は大腸内視鏡検査よりは低いです。

今後医学が進歩してさらに新しい内視鏡が開発されてきますが、便を取り除く前処置はこれ以上のものはなかなか出てきませんし、便が残ったままで大腸内視鏡検査を受けても検査が不完全になる可能性があります。

医師からのアドバイス

1回の検査で小さいポリープなどを100%みつけることは技術的に不可能なので、手間と費用はかかりますが、定期的に検査を受ける方が安全です。

(監修:Doctors Me 医師)