提供:週刊実話

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 女子大生タレントの先駆けとして活躍し、「私の血はワインでできています」と語るほどワインが好きだった女優の川島なお美さんが、9月24日、肝内胆管がんのため都内の病院で亡くなった(享年54歳)。
 川島さんは肝内胆管がんを患い、昨年1月に12時間に及ぶ大手術を行っていた。だが、この病気は手術が成功しても再発の可能性が高く、完治が難しい病気として知られている。川島さんも強い意志と熱い情熱で、芸能活動を続けながら闘病生活を送ってきたが、ついに夢はついえた。

 肝内胆管がんとは、胆道(肝臓で作られた胆汁が十二指腸に至るまでの経路)の上皮(胆管)に発生する悪性腫瘍を指す。一般的に肝内胆管がんは、肝臓にできるがんとして肝細胞がん(肝がん)と一緒に取り扱われることが多い。
 肝内胆管がんは初期段階で手術をすれば、助かる可能性が高いとされるが、厄介なのはほとんど自覚症状がないことで、早期発見することが非常に難しい。その上、抗がん剤を受け付けないほど、頑強な病魔といわれている。
 ただ、罹患すると「皮膚がかゆい」「尿の色が濃い」などの症状が表れ、黄疸を発症するため、病院で検査を受けて初めて発見されるケースも少なくない。病気が進行すると、腹痛や全身のだるさなどがひどくなり、リンパ節への転移などが見受けられるという。

 また、実際のがん治療は、周辺に血管や重要な臓器がいくつも存在するため、部位と範囲によっては手術(切除)が困難になることも多い。手術ができない場合は、放射線療法や化学療法が試されることもあるが、切除以外の方法はまだ確かな有効性を認められていないのが現状だ。
 国立がん研究センター・がん対策情報センターの関係者は、その難しさについてこう説明している。
 「肝内のがん細胞を手術で切り取れると判定されても、術後5年の生存率は40〜50%ぐらい。また顕微鏡で見たレベルで、がんが少し残っている場合の生存率は10〜20%です」

 もちろん、この数値には個人差がある。
 「術後生存率は、がんの進行度や治療内容別に算出され、患者の年齢や合併症なども影響してくる。そのため、ある一定の幅(5〜10%)をもたせているので、大まかな目安にしてほしい」(前出・がん対策情報センター関係者)

 川島さんの場合、手術は成功したものの、実は“余命1年”という所見が出されていたとの情報もある。報道によれば、川島さんは昨年夏の人間ドックで、胆管に小さな腫瘍が見つかったという。その時点では悪性か良性か不明だったこともあり、担当医との話し合いで仕事を優先させてきたようだ。
 しかし、ひと通りスケジュールをこなしたあと、再度検査入院し、手術に踏み切ったようだ。だが、一部関係者には「この時間的ロスも、病態の進行に影響したのではないか」という意見もある。