柏木由紀オフィシャルサイトより

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 注目された者勝ち、ということだろうか。8日発売の週刊ヤングジャンプ45号で、グラビアアイドルの篠崎愛が巻頭グラビアを飾っている。続いて15日の46号は、AKB48の柏木由紀が水着グラビアを予定。一時期、恋愛スキャンダルでメディアを賑わせた二人が偶然にも“グラビアバトンリレー”を行なう。

二人はあくまでスキャンダル“疑惑”

 まずスキャンダルが発覚したのは篠崎だ。今年4月に、韓国バンド「FTISLAND」のイ・ホンギとの熱愛が韓国で報道された。同グループが1月にタイに行った際、メンバーの食事する写真に、篠崎とおぼしき女性が同席。篠崎本人は、旅行については「行きました」と認めつつも、熱愛は「何もない」と否定した。

 6月には、週刊文春がAKB48・柏木由紀とNEWS・手越祐也の熱愛疑惑をスクープ。浴衣で抱き合う写真などを掲載し、大きな波紋を呼んだ。柏木は、初報道から約1週間沈黙を貫いたが、その後は今まで通りの活動を再開。スキャンダルについては今も口を開いていない。

 ネット上で、篠崎は体形と韓国人スターとの熱愛疑惑をかけて「豚キムチ」と皮肉られ、柏木は「卒業しろ」と罵声が飛んで大炎上した。それでも二人の疑惑は疑惑のままで終息。現在は、何事もなかったかのように、元気に活動している。

 彼女たちの共通点は、女優の香里奈のように「完全なクロ写真が出ない限りOK」という前例を作ったことだ。柏木、篠崎いずれもグレーな話だが、誰もそれ以上追求ができない。大げさに言うと「こんな画像も音声も合成で作れる」と反論せんばかりで、まるで裁判で白黒つけているようだ。その後の仕事も途絶えないあたり、彼女たちの戦略は、特定のイメージを流布する「イメージ戦略」の一歩先を行く「妄想戦略」といったところか。

「スキャンダルは、自分たちが発信するイメージより生々しいリアリティーが残ります。ファンならずとも、彼女たちを見る度に『もしかしたらあんなことやこんなことを……』と妄想を膨らませることになるでしょう。たとえ心ないネットユーザーが彼女たちのSNSに皮肉を書き込んでも、それがまた他ユーザーに妄想を刷り込むことになります。これまでのイメージは崩れても、ファンの新規開拓になるでしょう。彼女たちには“売れればそれで満足なのか”といらぬ心配をしてしまいますが」(芸能記者)

 またもう一つの二人の共通点は、水着グラビアの需要。スキャンダル発覚前はファンから絶賛の声が飛び、幾度となく紙面を飾った。

「二人とも人気のボディは健在で、これまた妄想に拍車がかかります。20年前なら即解雇がありえたかもしれませんが、文字通り体を張って、ピンチをチャンスに変えたというところでしょうか。愛人疑惑で日テレジェニックを辞退した高崎聖子も、ひょうひょうと活動を続けています。篠崎らのように生き残るのではないでしょうか。柏木の真の戦いはAKB卒業後だと思いますが、卒業即結婚なんて結末になったら、色んな意味で伝説のアイドルになりそうですね」(同芸能記者)

 アイドルとは何か、考えさせられてしまう。

(取材・文/蒼木学)