ブルージェイズ・川崎宗則【写真:田口有史】

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複数の米メディアが英語でのインタビューを動画付きで紹介

 ブルージェイズは14日(日本時間15日)、地区シリーズ(5回戦制)第5戦でレンジャーズに6−3で勝利し、ア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)進出を決めた。川崎宗則内野手はロースター入りしていないものの、チームに帯同し、ムードメーカーとして突破に貢献。試合後に地元テレビの中継に飛び入りした様子がツイッターなどで拡散して話題となったが、英語でのインタビューは米メディアから絶賛されている。

 ニューヨークの地元紙「デイリーニューズ」は「ブルージェイズのムネノリ・カワサキが歴史に残るインタビューを見せてくれた」とのタイトルで、動画付きで特集記事を掲載。「ブルージェイズの内野手、ムネノリ・カワサキは、どのようにインタビューを受けるべきか、間違いなく知っている」と称えている。

 記事では、シャンパンファイトでびしょ濡れの川崎が、ダッグアウト前での地元テレビ局「スポーツネット・カナダ」の中継に飛び入りで参加し、2人のレポーターと絶妙な掛け合いを見せたことを紹介。英語で「僕たちは何も恐れていないし、チームの誰しもが恐れていない。まだまだ重要な試合が残されている。考えすぎることなく、バットを振ること、投げること、ボールを捕ること、こういった一つ一つのプレーに集中して、勝利をつかみたい」と話したことに触れている。

数々の爆笑インタビューを見せてきた川崎だが「これまででベストだった」

 さらに「彼はこれで終わらなかった」として、川崎が自身の英語についてレポーターに逆質問し、上達しているという答えを聞くと、「本、2冊持ってるからね!」と満足そうにウインクしたことも紹介。「試合後のインタビューの全てがこういうものだけならだったら楽しいのに」との一文で締めくくっている。

 また、FOXスポーツ(電子版)は「ブルージェイズのカワサキが地区シリーズ突破後に信じられないインタビューを見せた」とのタイトルで記事を掲載。「試合後、伝説的なインタビュウィー(インタビューされる人)のムネノリ・カワサキは、スポーツネットの中継に参加し、ブルージェイズは『決して恐れない」』と言った」と伝えた。最後には「フルインタビューはこちら」と動画を紹介している。

 米誌「スポーツ・イラストレイテッド」も「ムネノリ・カワサキは地区シリーズに勝利した後、歴史に残るインタビューを見せた」と題して特集。川崎がこれまでにもカナダのテレビで陽気なインタビューを提供してきた人物として知られているとした上で「ブルージェイズが地区シリーズに勝利した後の彼のインタビューは、これまででベストだった」として、やはり動画を掲載した。

 グラウンドには立っていないものの、川崎の存在感は際立っている。ワールドシリーズ進出へ、ブルージェイズにとって欠かせない戦力であることは間違いないようだ。