ローーーングパスやレーザーパスを活用して究極のアウェー・イラン戦を日本代表はファイナルホイッスルまでしっかり戦った件。
究極のアウェー決戦!らしい!

アジア最強の座を懸けて?行なわれた13日の国際親善試合イラン戦。テレビ局がそのアウェー感を盛りに盛って煽る中で、ハリルホジッチJAPANはこの難局を1-1で乗り切りました。FIFAランクで言えばアジア最上位にあたる強豪とポッとやってみて引き分けということであれば、まずは順調といったところでしょうか。

停滞ムードというのはないわけではありません。これぞという新戦力が出てくるわけでもなければ、新体制に変わって際だって強くなったという感じもしない。逆に、一番強そうに見えたときよりはちょっと弱くなってるんじゃないかという気さえする。ドーンと盛り上がるには不足があります。

ただ、改めての再確認で言えば、その「ドーン」は2018年のワールドカップで起きればいいですよ…というのが現体制へのオーダーです。予選は絶対に突破しなければならないけれど、それ以外は特段圧勝する必要もなく、力を誇示する必要もない。すでに日本はアジア最強国の一角として十分な実力を示し、敬意を集めています。これより先、いらぬ警戒を招く必要はありません。

その意味で、イラン戦は互いのチカラを測る一戦ではあるけれども、互いのチカラを隠す一戦でもある。すべての秘策を出し尽くすはずもなく、「相手潰し」の戦術をいたずらに繰り出す必要もありません。お互いがチカラを隠した中のダラダラーッとした試合で、向こうはポンコツPKこちらは偶然ゴールという点の取り合い。様子見としてはこんなものではないでしょうか。今後の予選に向けて、ダラダラーッと期待感の高まる一戦だったと思います。

ということで、昨日はダラダラーッと過ごしてしまったので一日遅れ相当になりますが、13日のフジテレビ中継による「日本VSイラン戦」をチェックしていきましょう。

◆試合自体よりも、究極の一戦には向かないバブル声が注目を集める!

「究極のアウェー決戦」「ここではすべての者が敵」「アジア最強のライバル」などと煽りフレーズを連呼するフジテレビ中継。最大では8〜10万人が入るとも言われるイランのアザディスタジアムに究極のアウェーが待っている…ピリピリした気持ちで見た現地の映像はTHE・空席でした。平日の夕方からの試合ではやはりこんなものか。いきなり究極のアウェー感は出鼻を挫かれます。

日本のスタメンはGKに西川、DFラインに酒井高・吉田・森重・米倉と並べ、中盤の低い位置には柴崎・長谷部のコンビ、前めには宇佐美・香川・本田△として1トップには武藤が入ります。前戦からは半分ほどメンバーを入れ替えてきました。「いつもの試合の後半戦」みたいな顔ぶれではありますが、ここからさらに6人を替えられるということで、もうひとつ先の変化に期待したいところ。

↓一方のイラン代表はヒョウ柄のプリント?でやたらと存在感を出してくる!

吉田沙保里とかが着てそうなユニフォームだな!

日本でコレをやったら動物の柄をめぐって1年くらい揉めそう!

「犬がいい」「猫がいい」「いーやパンダがいい」などと!

そして始まった試合。まだ空席が目立つ会場ではありますが、ピッチに目をやるとズラリ並んだ現地語の看板がアウェー感を少しずつ盛り上げてくれます。よく耳を澄ませば現地の応援団の声援はかなりの盛り上がり。イラン代表がボールを持てばワーッとわき、日本がファウルでも犯せばウォーッと吠え、何かあればピンポンパンポーンしてきます。

しかし、その現地のアウェー感を打ち消していくのがバブル実況。盛りに盛ってあげていこうという気持ちが、試合をバブルレベルで膨らませてきます。そもそもこの試合の実況を担当する青嶋アナは、沈黙をヨシとしないラジオ型の実況。映像に頼ることなく、音声でなるべく多くの情景を伝えてくる実況量の多さが特徴です。

それは多分に競馬中継などで要請されるもの。競馬中継の試合部分は、次のレースの予想のために新聞を見ているので、レースを集中して見ているわけにもいかない時間。そこで、名馬から駄馬まで、全員の買い目にこたえるように各馬の位置や動きを実況するのが仕事なのですから、自然と実況量は多くなるのです。その意味で、青嶋サッカー中継は各員の動きや展開というのはとてもクリアに伝わってくる優良実況です。

しかし、いかんせんフジテレビ伝統のオリジナルポエムフレーズと、本人のマルカトーレバブル声質が、ウザさを増加させている。発言の多さ、ちょいちょい盛り込まれるポエム、キャンキャンした声質、この三重奏によって「ウザい」と感じる視聴者が多いのでしょう。「マイク」と言えばいいのに「マイクロフォン」と言ってくるみたいなウザさを。ツイッターなどを見ていると試合自体への文句よりもアナへの文句が多いほど。この20年に渡り常にこうなので「えっ!?今さら」という感じはなくもありませんが、逆に考えれば20年ずっとウザいというのもすごいことです。

↓前半19分には武藤へのロングパスを表現するために、滞空時間に合わせて「ローーーーーーングパス!」と実況!(9分頃から)


「ロングパス!」って言ったら、長いんだなってことしか伝わらないでしょ?

でも「ローーーングパス!」なら浮いてるんだなってことが伝わるでしょ?

本日はほかのものを見なければいけない人や、寝ながら音だけ聞いてる人に優しい実況でお送りしております!

↓さらに前半35分には、西川の素早い攻守反転からのロングフィードを表現するために「レーザーパス」と実況!(3分過ぎから)


相手の攻撃

中央に折り返されあわや1点もの

しかし相手のシュートは大きくそれる

そのボールを西川がおさえる

すかさず前線に大きくフィード!

「レーザーパス!!」

そもそもレーザーとは何だったのかとかを問うことはバブル実況の前では許されない!

山なりだろうが何だろうが、ビューンと速いものはすべてレーザー!

イチローの「レーザービーム」だって、レーザーでもビームでもないだろ!

野球のボールが緩やかな山なりで飛んでるだけだ!

ノープロブレム!

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聞いた話ではイランは球際が強いとかチリにも勝ったとか評判が高いものがありましたが、実際に組み合ってみると「まぁ強いな」と言ったところ。お互いに隠しているチカラはあるでしょうからこれがすべてではないにせよ、すべてを出してきたとしても十分勝ち負けできる範囲でしょう。監督もカルロスケイロスということで謎の名将ということでもありませんし。

日本がピンチになるのはやはりミスの場面。前半31分には左サイドバックに無理やり起用された米倉から、吉田麻也の裏へ通そうとする鋭いバックパス。「これぐらいの強さのパスはプレミアでは当たり前だぞ!」という米倉の視線をしり目に、吉田はこの処理をミスして相手に渡すと、仕方なくファウルで止めることに。修行のために自ら重りをつけて戦う精神なのか、何もないところからイエロー一枚を身にまとってみせます。

↓そして吉田はさらなる修行のためにクソみたいなプレーで相手にPKを与え、日本に1点ぶんの重りを載せた!(6分30秒頃から)


修行だ!すべてが修行だ!

吉田の本来の意図としては、ここでさらに「2枚目のイエローで俺が退場」というスクランブルまであったのだが、それは主審がとらず!

本番でありそうな「吉田がPK&一発レッド」というシチュエーションへの備えは、次戦以降に持ち越しだ!

大きな足枷:アイコ:足かせ

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このPKを決められ、日本は失点。一旦は西川が防ぎますが、それを詰められての失点というところについては、GK側からの「PKを蹴ったらちゃんと詰めてきてクリアしろよ!バカ!」という課題と、DF側からの「にしかわくーん、PKを防ぐときは真正面に返しちゃダメだよ〜。外に出すように弾かないと〜。PK戦じゃないんだよ〜」という課題の双方が見つかり、ハネカエリキメラレッチJAPANにとっても大きな学びとなりました。強化試合としてはいいことではないでしょうか。

結局前半の動きはこの1点のみとなり、0-1でイランがリードする格好に。負傷による緊急交替で投入されたトラビがPKを奪取するのですから、イランにとっても収穫の多い前半となったに違いありません。絶対にないとは思いますが吉田が「日本はトラビの対応に手を焼いた」という印象を植え付けるためにあえてぶん殴ったのだとしたら、大した策士ですね。

迎えた後半。いくら修行のためとは言え、日本もただただ負けて帰る気はありません。相手に与えるのは手応えだけで十分。結果まで持ち帰らせてイイ気分にさせてやる義理はない。後半から香川に替えて清武を投入すると、何となく前線中央の球まわしが活性化されたような気がします。気がすることにしておきたい。だって交替でよくなったことで反撃につながったという認識にしておいたほうが気分がよいから。いつもどおり適当にまわして放り込んだら相手がミスってポロッと入ったというんじゃ、強化された感じがしないから…!

↓清武投入の効果が早速現れ、ハッキリカワッタJAPANは本田△のクロスから同点に!(1分30秒頃から)


武藤のゴールでも何でもいいけど、ゴールしたあとの円陣に加わって「ここからしっかり行くぞ」みたいな声出ししてるノッポwww

あのPKがなかったらコレで勝ってるんだぞwww

ノッポじゃなかったら絶対選んでないわwww

逆に、そこそこのノッポならいつでも替えたいわwww

ここから日本は時間を追うごとにドンドンよくなっていきます。しばしダラーッとしたあとの後半13分には清武⇒宇佐美⇒武藤という新世代高速カウンターでゴールまであとわずかに迫り、そのあとまたしばらくダラダラーッとしてから、後半31分には原口の突破&クロスから清武が放つ新世代ボレーで逆転への匂いを出します。

選手交代もよくなってる感を強めたでしょうか。後半27分に柏木、後半30分に丹羽、後半43分に初出場の南野が入るとガラッとチームが変わった印象に。スコアが動いたわけでもなく、結局勝ったわけでもないので、よくなってるかどうかなど何も言えないはずなのですが、「いつもと違う」というだけで面白みというのは増してきます。

そうか、今の代表が弱くなっているとか停滞しているとかではなく、「これ以上強くはならないんだろうなぁ」という選手個々の年齢的頭打ちを感じつつ、6年くらいつづく同じ戦いに飽きてきたというのが真相なのかもしれません。そういう意味ではちょっと負けてみるとかのほうがいいのでしょう。シリア戦前のほうが、シリア戦後よりも気分的にもぶっちゃけ盛り上がっていましたからね。

↓清武もキャラチェンジして「ポーカーフェイス荒くれ」という新要素を提示してきたぞ!(2分頃から)


相手が後ろからタックル

起き上がりざまに、チラッと確認してからヒジをぶつける

相手がムカッときてつかみかかる

清武応戦

丹羽が飛んできて仲裁

長谷部がとんできて文句

イエローをもらっていることを忘れた吉田が飛んできて威嚇

清武現場から消える

見た目的には丹羽が殴り掛かって、清武が仲裁する感じなのに!

ガンバでどんな御守りをやらされたらこの速さの仲裁ができるんだろうなwww

↓そして、この日の主役として90分しゃべり倒した青嶋アナがファイナルホイッスルを実況して試合終了!(13分頃から)


スターティングホイッスル

エンドオブファーストハーフホイッスル

ビギニングオブセカンドハーフホイッスル

ファイナルホイッスル(←今ココ)

エクストラハーフスターティングホイッスル

エクストラエンドオブファーストハーフホイッスル

エクストラビギニングオブセカンドハーフホイッスル

エクストラファイナルホイッスル

ペナルティシュートアウトスターティングホイッスル

アルティメットエンディングオブペナルティシュートアウトライフタイムリスペクトハリルホジッチファイナルピンポンパンポーン

いや、みんないろいろ言うけど、これだけしゃべって声も枯れないし、名前をちゃんと呼んでくれるし、助かる実況さんじゃない!

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実況も試合内容も、大本番の試合なら熱さで気にならなくなると思います!