延長10回振り逃げに「何か起こる」と予感

 パ・リーグのクライマックスシリーズ・ファイナルステージがヤフオクドームで開幕し、ソフトバンクが下剋上を狙うロッテに3-2と先勝。アドバンテージを含め2勝とした。

 ソフトバンクは2-2で迎えた延長10回1死満塁で、内川聖一外野手が右前へサヨナラ打。今季不振に苦しんだ4番が、3時間43分の死闘にケリをつけた。

 博多っ子の大歓声を一身に受けた安打製造機。お立ち台では冗舌に振り返った。

――大事な初戦でサヨナラ打を打った。

「ありがとうございました! 良かったですね。はい。本当にホッとしました」

――延長10回1死満塁、どんな気持ちで打席に入ったか?

「延長に入った瞬間に、去年の初戦も吉村がサヨナラ打を打ったな、と思って。いつかウチに流れが来てくれると思ってましたし、最初の打者が振り逃げで出ましたので、これは何か起こるなと。まさか、あの場面で僕にまで回ってくるとは思わなかった。これは何か起きるなと正直思いました」

ナイン祝福中にスパイク破損「誰がオレの足を踏んだか見てやろうと思います」

――サヨナラ打の手応えは?

「とりあえずバットに当たれと思って振ったので。もう手応えも何もなかったですね。打った瞬間に頭が真っ白で。みんなが走ってきてくれるのはうれしかったんですけど、足を踏まれてスパイクが破れた。あとでゆっくりビデオで、誰がオレの足を踏んだか見てやろうと思います」

――チームメートからもみくちゃにされ、工藤監督とは熱く抱き合った。

「うれしかったですね。シーズン中はチームに迷惑をかけた場面が多々ありましたので。クラ イマックス、日本シリーズと、まだまだ取り返すチャンスはあると思ってましたので。それが結果となって表れてくれて、すごくうれしいです」

――短期決戦で猛打賞からスタートした。

「短期決戦は個人の成績ももちろん大事ですけども、やっぱりチームが勝つか負けるかが勝負だと思っていますので。チームを勝利に導ける一打が打てて、うれしいです」

――1勝のアドバンテージを合わせ、ロッテの2歩前に出た。

「今日勝ったことによって、有利になったことには変わりませんけど、僕らは3勝するまで終わりませんので。なんとか気を緩めることなく、いい流れを明日に持っていきたいです。これだけファンの皆様が入ってくれてると、久しぶりに刺激を与えさせてもらって野球をしている な、と思った。もっともっとファンの皆様が来てくれることを楽しみにしています」

――シリーズ男に名乗りを挙げた内川選手から、短期決戦の意気込みを。

「選手全員が、熱男というスローガンで頑張っている。今日みたいにファンの皆様を熱く熱く出来るように、チーム全員が熱男になれるように頑張りますので、たくさん応援してください。ありがとうございました」