富士通、シャープが防水SIMフリーで復活か? おサイフ対応まである今秋おすすめモデル

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SIMフリースマホは、ここ1年で性能が驚くほど向上した。もはや、キャリア販売のスマホにも劣らない製品が多くなってきた。

今や、ただの安いだけのスマホとはいえない存在になりつつある。
特に、最近のSIMフリースマホで注目したいのが、「防水」機能を搭載したモデルもぞくぞく登場していることだ。


HTCから防水SIMフリースマホが登場


HTC Desire EYE


防水機能を備えたSIMフリースマホはいくつか登場しているが、もっとも性能が高いモデルはHTCから登場する「HTC Desire EYE」だ。
HTC Desire EYE」は、防水・防塵に加えて、インカメラ、アウトカメラともに1300万画素という高性能カメラを搭載しているのも大きな魅力だ。さらに、約5.2インチフルHD解像度ディスプレイや、前面に搭載したHTC BoomSound対応スピーカーなど、リッチな機能を搭載したSIMフリースマホと言えるだろう。

10月17日発売予定で、価格は5万2800円と、SIMフリースマホの中ではやや高めの設定だが、キャリア販売の防水スマホが7〜10万円することを考えれば、防水かつ高性能なスマホとしては、十分にコストパフォーマンスは高い。

●防水スマホは日本メーカーが主流
HTC以外の防水SIMフリースマホは、日本メーカーが主流なのも安心なところだ。
国内メーカーは、もともとキャリア向けに防水対応スマホを開発・製造してきたことからノウハウを持っているのだ。

・arrows M02(富士通


arrows M02


11月上旬発売予定の富士通SIMフリースマホ最新モデルだ。
防水や防塵に対応しているほか、SIMフリースマホでは珍しいおサイフケータイも対応している。
そのため、格安SIMの利用でも、各種電子マネーサービスが利用できる点は、かなり魅力的だ。

さらに、au系とドコモ系の通信SIMカードにも対応しているほか、SIMフリースマホでは初めてau系のVoLTE(VoiceOver LTE)にも対応しているので音声通話もキャリアスマホのように利用できる。
LTE通信のまま通話できるため、通話の高音質や、レスポンス向上が期待できるだろう。
価格も手頃で、3万円台半ばとなる予定(ニフティでは3万3334円(税別)と発表)。

・AQUOS SH-M01(シャープ


AQUOS SH-M01


シャープ製のSIMフリースマホも登場している。
防水のほか、こちらはワンセグに対応する。外出先で手軽にテレビを視聴できる。カメラは1310万画素と高画質。ディスプレイは4.5インチながらフルHDのIGZOディスプレイを採用。
小型スマホながら、高精細なディスプレイと、高性能カメラを搭載しているのがポイントだ。
価格は4万台半ばだ。

・Xperia J1 Compact(ソニー)


Xperia J1 Compact


ソニーもSIMフリー版Xperiaを開発している。
当然防水や防塵に対応しているほか、富士通の「arrows M02」同様、おサイフケータイに対応しているのがポイントだ。
防水SIMフリースマホの中でもコンパクトな4.3インチHD解像度ディスプレイを搭載し、小型防水スマホ需要に対応している。

カメラは2070万画素と、SIMフリースマホの中でも最も高画素、高性能なものとなっている。
カメラ好きには、かなり心を揺さぶられるスマホといるだろう。
現在の価格はこちらも4万円台半ばとなっている。

●TORQUE SKT01(京セラ)


TORQUE SKT01


京セラが国内向けに投入しているSIMフリースマホはすべて防水だが、もっとも注目したいのが「TORQUE SKT01」だ。
米国国防総省軍事規格(MIL-STD-810G)に準拠した試験をクリアし、防水防塵以外にも耐衝撃、温度耐久、耐振動、塩水耐久、防湿、耐日射、低圧対応と幅広い。また通話時にディスプレイに耳を当てることで音が聞こえる「スマートソニックレシーバー」にも対応した、屋外で使われることを念頭に置かれたモデルだ。

スマホとしての性能こそそれほど高くないものの、価格は2万円台後半という低価格は大きなポイントだ。
屋外での作業やスポーツで利用したい人におすすめのモデルだ。

今後、SIMフリースマホも「防水」が一つのキーワードになることは間違い無さそうだ。


布施 繁樹