今節の注目選【写真:Getty Images】

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今節の注目選手

 今週末も欧州各国のリーグ戦とJリーグが行われる。その中でも、特に注目すべき6人の選手を紹介しよう。彼らはどんな活躍を見せてくれるだろうか。

ジェームズ・ミルナー(リバプール)

 ブレンダン・ロジャースを解任したリバプールは、ドルトムントで一時代を築いたユルゲン・クロップを新監督に招聘。アウェイでのトッテナム戦は、“レッズ”の再スタートになる一戦だ。

 リバプールはこの試合でも主将のジョーダン・ヘンダーソンが復帰できず、この夏にマンチェスター・シティから加入したジェームズ・ミルナーがキャプテンマークを巻く。GKとCB以外すべてのポジションをこなせるユーティリティ性に加え、昨季はスター軍団のシティでは見られなかったキャプテンシーも発揮している。

 先月26日のアストン・ヴィラ戦で奪った先制点は、かつての主将スティーブン・ジェラードを彷彿とさせる。クロップ新監督のもとで生まれかわった新生リバプールの中心には、間違いなくこの男がいる。

アラン(ナポリ)

 マウリツィオ・サッリ新監督のもとナポリで静かなブレイクを果たしている選手がいる。MFアランだ。

 今夏ウディネーゼから満を持してビッグクラブへの移籍を果たしたアランは、圧倒的なボール奪取能力を見せつけ新監督の信頼をすぐさま勝ち取った。同選手は2012/2013シーズンに5大リーグで最も多くのタックル成功数を記録し、昨季もセリエA最多となる127回のタックルを決めている。

 さらに今季は持ち味である守備に加えて得点能力も開花。ここまでセリエA6試合で3ゴールを記録し、ミラン戦では貴重な先制点を決めた。

 正確なタックル、ブラジル人らしい長足のドリブル突破、機をみた飛び出しからの決定力。三拍子揃った“ウォーリアー”をブラジル代表でみる日も近いだろう。今節は現在セリエAで首位を走るフィオレンティーナと対戦する。覚醒したアランの大一番でのプレーに注目だ。

ロベルト・トラショーラス(ラージョ・バジェカーノ)

 レアル・マドリー、アトレティコ・マドリーという巨大クラブと同じくスペインの首都マドリードに本拠地を置くラージョ・バジェカーノは、小規模クラブながら4シーズン連続で1部残留に成功し、リーガに定着しつつある。

 今節でバルセロナと対戦するラージョを率いるのはパコ・ヘメス監督。バルサに負けるとも劣らない攻撃サッカーを信条とするスタイルにおいて、背番号10のトラショーラスは絶対的な存在だ。

 今年で34歳になったベテランだが、昨季はリーグトップのパス成功率を記録。主将としてチームの中心に君臨している。

ドグラス・コスタ(バイエルン・ミュンヘン)

 ブンデスリーガ第8節が4日に行われ、首位バイエルン・ミュンヘンと2位ドルトムントの直接対決が行われた。バイエルンはトーマス・ミュラーやロベルト・レバンドフスキなどのゴールで5-1と圧勝したが、この試合の中で最も目立っていたのはドグラス・コスタだ。

 左サイドで縦横無尽に動き回り、早い仕掛けで相手守備陣を翻弄している。そして、繰り出されるクロスからいくつものチャンスを作り出していた。

 23分には自ら仕掛けてシュートを放ち、41分には早いステップで相手をかわしてクロスを挙げている。攻撃にアクセントを付ける役割で、存在感を発揮していたと言えるだろう。

サルダル・アズムン(ロストフ)

 イラン生まれだが、ロシアの名門ルビン・カザンでプロデビューを果たした変わり種。昨季途中からは同じロシア・プレミアリーグのロストフに貸し出されている。主に途中出場から流れを変える役割を担い、今季は8試合に出場して1ゴールと苦しんでいるが、20歳前後アジア人FWでは随一の実力と評価は高い。

 昨年からプレーするイラン代表では高い得点率で早くもエースの座を確立。ロシアW杯アジア2次予選では4試合4ゴール、1月のアジアカップでも4試合の出場で2ゴールを挙げて才能の大きさを証明した。

 日本戦で見せたように苛立ちがプレーに表れるタイプで、時に若さを見せるためイエローカードが多いことは課題だが、その得点能力には底知れない可能性が秘められている。

楢崎正剛(名古屋グランパス)

 日本サッカー史上屈指の守護神である名古屋グランパスのGK楢崎正剛は前節、J1最多となる600試合出場という偉大な記録を打ち立てた。

 常に正GKとしてゴールマウスを守り、味方に安心感もたらし、相手の前に立ちはだかってきた。記念の一戦となった柏レイソル戦では3点を浴びて敗れたが、それだけで彼の偉業が霞むことはない。

 今年で39歳。プレーの円熟味は増し続けており、チームにとっても重要な戦力であることは間違いない。だからこそ、記録達成の“次”である今節に注目したい。601試合目のJ1のピッチで、楢崎正剛はどんなパフォーマンスを見せるだろうか。

 残り4節、名古屋がひとつでも順位を上げるためにも、この守護神の活躍は欠かせない。

text by 編集部