西島秀俊のキュートを引き出す浅田美代子「無痛」今夜2話

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「大丈夫。致命傷じゃない。運がいいよ、かずさん。動かないよう、押さえてて」(西島秀俊)

10月7日にスタートした西島秀俊主演のドラマ「無痛〜診(み)える眼〜」(フジテレビ水曜10時)。原作は現役医師で作家の久坂部羊による同名小説(Kindle版はこちら)。西島演じる医師はひと目見るだけで他人の健康状態から病気、犯罪の兆候まで見抜く。その特殊な観察眼のせいで、さまざまな事件に巻き込まれていく。


第1話では、通り魔事件に遭遇する。犯因症を露わにする男が、義姉・和枝(浅田美代子)が去った方に行くのを確認した為頼は警察に通報。和枝の後を追い、危険を知らせる。その直後、男は暴れだし、和枝が刺されてしまう。為頼は「致命傷じゃない」と励まし、応急処置。そこに駆けつけた早瀬順一郎刑事(伊藤淳史)が犯人に発砲する。


伊藤淳史演じる刑事は、原作より危険なタフガイ


原作の早瀬刑事は、人一倍正義感が強い。「心身喪失者の行為は罰しない。心身耗弱者の行為は、その刑を軽減する」という刑法39条に屈折した思いを抱く。捜査中に暴走しては、上司からたしなめられている。さらにドラマでは犯罪者に対する憎悪から殺人の兆候──犯因症がたびたび現れるという設定。


ドラマの早瀬刑事は原作よりもはるかに暴力的で露悪的だ。通り魔犯に迷いなく銃を向け、引き金をひく。アイドルコンサートでの毒ガステロを目論んだ犯人を取り押さえ、ボコボコに殴りつける。でも、強硬な態度の裏には精神的なもろさも見え隠れする。その危うさが今後、物語の進行にどんな影響を与えるのかも気になるところだ。


おトボケでほがらかな西島秀俊


10月7日公開の記事で、見どころのひとつとして挙げた「西島秀俊の朗らかさはいつ発揮されるのか」。その答えは《第一話のしょっぱな》だった。早っ。


「ピンセット……」と、真剣な表情のアップ。次の瞬間には「よし、直った」と、にっこり。ラジコンを修理し、「ヤブ医者すげえ」と、往診先の子どもに褒められるというシーンから物語が始まる。


おなかが減りすぎて、ダイニングテーブルに突っ伏したり、卵とケチャップを握りしめてぼう然とするなど、おトボケシーンもちょいちょい登場。近所のおばさんが、お弁当を届けてくれると「夕べから何も食べてないんです!」と大喜び。時折、暗い表情も見せるが、よく笑う。このドラマ、どうやらスマイル西島の大盤振る舞いなんである。


ヒロイン・菜見子はだめんずなのか


“じつは可愛い為頼先生”を引き出すのに一役買っているのが、浅田美代子演じる義姉の和枝だ。夕飯の希望を聞かれ、「うーん、甘いやつ」と答える為頼に、「またそれー? もっとちゃんとしたもん、リクエストしてよ」とズケズケ。為頼が知り合いの病気の兆候に気付き、言いよどむと「はっきり言ってあげて」と背中を押す。


通り魔に腹部を刺されるという大事件に遭遇してもあっけらかん。入院先の院長(伊藤英明)が紹介されている雑誌に目を留め、「こんなイケメンに手術されたの? ちょっとどこまで見られちゃったのかしら〜♪」と盛り上がるタフさに驚かされる。


自分より、一緒に病院に運ばれた被害者の容態を心配し、犯人に憤る和枝。臨床心理士・菜見子(石橋杏奈)が犯人への同情を口にすると「あなた、ダメ男を呼び込む顔をしてる」と、すかさずおせっかいを焼く。図々しさとかわいらしさの混ざり具合がすばらしく絶妙なのだ。


さて、第2話では和枝をときめかせたイケメン医師・白神陽児(伊藤英明)が為頼に急接近する。予告動画によると、白神は「うちにいらっしゃいませんか」と為頼を誘い、「私も先生と同じものが見えるんです」と告げる。そして、ますます荒ぶる早瀬刑事。和枝がとなえる、ヒロイン・菜見子のだめんず説も気になりつつ、今夜10時から!
(島影真奈美)