先のシリア戦同様、ハリルホジッチ監督は前半の内容に関して「満足していない」と強調した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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「良い親善試合だったと思います。戦う意思もありました。ただ、前半はまったく満足していません。ゲームをコントロールできませんでしたし、フィジカルで支配されました。ただ、ビッグチャンスをそこまで作られたわけではなかった。
 
 すこし集中を欠いて、PKを与えてしまいましたが、後半は随分良くなったと思います。同点に追いついて、その後も2点、3点目を決める可能性もありました。もっとも、それはイランも一緒で、特に空中戦に強いチームでしたので、引き分けは妥当な結果だったのかなと思っています」
 
――前半は相手のフィジカルとサイドアタックの迫力に苦しめられましたが、後半に向けてどう指示したのか?
 
「まずはクロスを防ごうという話をしました。さらに、無駄なファウルはしないこと。彼らはクロスを上げた後、ファウルを誘ってきたので。そして、相手にしっかりくっついて守備をすること。それから、クオリティの高い選手への対応も気をつけるよう話しました。CKやスローインの場面でいくつか危険な場面を作られ、190センチ台の選手が4、5人ほどいましたので、非常に難しかったんですが、かなり多くの空中戦も勝ってくれたんじゃないかと思います」
 
――新しい選手を何人かテストしましたけど、彼らの印象を聞かせてください。
 
「彼らにとって良い経験になったと思いますし、仕事は満足しています。もちろん、すぐに素晴らしいプレーができると期待してはいけないと思います。このような試合を重ねることで彼らは成長していくでしょう
 
 特にフィジカルに強い相手にどのように戦うかが大事でした。我々はテクニックを使ってゲームを支配すべきでした。かなりミスが多かったかなと思います。本来なら長所となるべきところだったんですが。まだまだトレーニングを積む必要があるということです
 
 米倉に関してですけども、試合スタートは、相手から少し遠い距離で彼は守っていました。そして、彼にもう少し近づけよ、という話をしました。彼はそれがなかなかできなくて、もっと自分のゾーンでしっかりついてくれという話をしました
 
 そして後半に、彼はより良いポジションを取ってくれて、よく守ってくれました。ただ残念ながら、彼がカウンターアタックで、良い状況を作ったんですけども、ボールが来なかったです。特に彼は、カウンターアタックを逆サイドで仕留める選手ですね。彼にこのようなボールがこなかった、特に後半ですね。少し、前半は隠れていましたね。ただノーマルだと思います」
――アフガニスタン戦の前に、日本はどのチームに対しても勝てるという発言がありましたが、このイラン戦、ケイロスさんの戦術も考慮したうえで、この試合に勝ちに来たのでしょうか、それとも他のプランがあったのでしょうか?
 
「勝ちに来ました。イランはアジアで一番強いという情報はありました。ただ、私は日本には野心を持ってきました。勝ちに行こう、勝てるだろう、というつもりでやってきました。そしてこの日本というチームは、まだ向上する余地があります。そして私のチームの長所も短所も、よく理解できてきています
 
 我々はワールドカップの予選を戦っているのですけれど、そのために、たくさんの選手をトライしたい。次のシーズンは、本当に代表的なチームを作りたいなと思います。今日は勝つ可能性もありましたし、負ける可能性もありました。我々はこの道を続けていくしかありません
 
 このようなタイプの試合はですね、ちょっとしたことが勝敗を分けます。それは運であるとか、経験であるとか、といったものです。そういった意味も含めて、良い試合になりました。私たちのチームが向上するには、このようなタイプの試合が必要です。私は、ブラジルとアルゼンチン、もしくはフランスとやる時でさえも、いつも勝利という言葉を話します。負けたら、それは負けなんですけど。ただ私のスピーチは、負ける準備、という話はしません」