Doctors Me(ドクターズミー)- 賛否両論、しかしこれがインフルエンザの予防接種を受ける理由!

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その1 インフルエンザと普通の風邪はどう違うのですか?

一般的に、風邪は様々なウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。

一方、インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。
・38℃以上の発熱
・頭痛
・関節痛
・筋肉痛
…等、全身の症状が突然現れます。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。お子様では、まれに急性脳症(詳細)を、高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎(詳細)を伴う等、重症になることがあります。

インフルエンザは流行性があり、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。日本では、例年12月〜3月頃に流行します。

その2 インフルエンザワクチンの効果とは!?

インフルエンザワクチンは厳密にはインフルエンザの感染(ウィルスが細胞に入ること)を防ぐ訳ではなく、インフルエンザウイルスに対する免疫を獲得することがねらいです。

インフルエンザワクチンの効果
1. 感染後に発病する可能性を低減させる効果がある
2. 死亡や脳症といった重症化を防ぐ効果がある

特に糖尿病や悪性腫瘍などの基礎疾患がある方や高齢の方は重症化しやすく、この重症化を防ぐことが最大の効果です。

データとしては、65歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったと報告しています。 

その3 インフルエンザワクチンの副作用はあるの!?

インフルエンザワクチンによる副反応の報告はだいたい2パターンあります。

副作用パターン1:接種した場所の赤みやはれ、痛み(疼痛)など
接種を受けられた方の10〜20%に起こりますが、通常2〜3日でなくなります。

副作用パターン2:全身的な反応としては、発熱、頭痛、寒気、だるさなど
接種を受けられた方の5〜10%に起こり、こちらも通常2〜3日でなくなります。ただ、まれに重篤なものもあります。

接種部位が腫れてしまっているのは、免疫がよく働いているためと思います。数日様子を見て頂き、改善すれば問題ないと考えます。

ただ、肘から先や肩を超えて背中、胸の方まで腫れが広がってくる場合は異常ですので、もう一度接種されたクリニックへ受診されてください。

その4 感染を防ぐにはどうしたらいいの!?

1. マスクの着用
インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。したがって、飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します。感染対策ではマスクをするのは重要なことです。

2. 外出後の手洗い
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法です。インフルエンザウイルスはアルコールによる消毒でも効果が高いですから、アルコール製剤による手洗いも効果があります。

3. 適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50〜60%)を保つことも効果的です。

4. 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。

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