シリア戦と違うスタメンで臨んだイラン戦は、1-1の引き分け。A代表デビューを飾った南野だが、残念ながら見せ場はなかった。

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【サッカーダイジェスト取材記者による採点&寸評】
取材:五十嵐創(サッカーダイジェストWEB)
 
【日本代表・総評】 5.5
 立ち上がりから劣勢を強いられ、流れを引き戻しつつあった20分過ぎにも決定機を作れなかった。前半はイランのパワーとスピードに屈した形だった。48分のゴールで勢い付いた後半は持ち直したが、中盤で比較的自由にプレーできたのはイランの運動量が落ちたからとの見方もできる。ハイスピードやハイプレッシャーのなかでの攻撃は未完成で、満足の行くレベルに仕上げるにはまだまだ時間がかかるだろう。

【PHOTOハイライト】イラン 1-1 日本
 
[個人採点・寸評]
[GK]
12 西川周作 6
デヤガのPKを止めるも、詰めてきたトラビのシュートには一歩及ばず。ただ、セービングは安定しており、バックパスの処理もパーフェクトにこなした。
 
[DF]
2 米倉恒貴 5.5
相手に寄せる出足の鋭さはハイレベルで、裏への飛び出しにも上手く対応。ただ、攻撃時は横パスに終始し、自慢の突破力を披露できなかったのが残念。
 
6 森重真人 6
クロスを無難に処理し、常にアラートな状態を保って守備を引き締めた。一方で何度となくチャレンジした前線へのフィードは不発に。
 
21 酒井高徳 5
局面でのフィジカル勝負で後手を踏み、起点を作られる場面が多かった。攻撃でも周囲とコンビネーションが合わずに流れを切っていた。
 
22 吉田麻也 4.5
トラップをミスしてボールを奪われ、ファウルで止めて警告を受けた。前半終了間際にPKも与えており、この日のワーストプレーヤーだろう。
 
[MF]
7 柴崎 岳 6
縦に早い展開を意識してワンタッチのパスで裏を狙うなど、指揮官が目指すサッカーを体現。局面でも当たりも厳しく、守備でも好印象を残した。
 
10 香川真司 5
芝とフィーリングが合わずミスを繰り返した。ビルドアップが滞っていたにも関わらず、下がって受けに行かなかったのも減点材料だ。
 
17 長谷部誠 6
起点になるデヤガを警戒してサイドの守備をフォローしつつ、26分にはミドルシュート。時間の経過とともにフィードも冴えを見せ、左右への展開で攻撃のリズムを作った。
 
[FW]
4 本田圭佑 5
相手の鋭い出足に苦戦。ボールを持っても素早く寄せられて潰された。後半に迎えた絶好機でも、左足に持ち変えた判断が仇となり、シュートブロックにあった。
 
11 宇佐美貴史 5
カウンターで絶好のチャンスを迎えるも、シュートを打たずに右に展開。プレーの精度だけでなく、積極性や守備での貢献も低かった。
 
14 武藤嘉紀 6
足もとで受けるのか、スペースで受けるのか定まらなかった印象。48分にゴールを奪った後は動きにキレが出たが、できればそれを前半の頭から出したかった。
 
交代出場
MF
13 清武弘嗣 6
後列から素早くボールを引き出し、カウンターの起点に。ゴールにはつながらなかったものの、セットプレーで高精度のクロスを供給した。
 
FW
8 原口元気 5.5
献身的な守備から、素早く切り替えて前線に進出。ファウルで止められなければシュートまで持ち込めるような、あと一歩のチャンスまではつなげた。
 
MF
19 柏木陽介 6
スペースを狙ったロングフィードの精度は、長谷部と遜色がなかった。前線へ飛び出すスピードもまずまずで、爪痕は残せたか。

FW 
9 岡崎慎司 5.5
カウンターの場面でドリブルを仕掛ける積極性を、シリア戦に続いて体現した。数的優位でのカウンターをフィニッシュにつなげられなかったのは反省したい。

DF 
15 丹羽大輝 5.5
相手との間合いを見極め、下手に飛び込まずない守備には安定感があった。攻撃面でなにか仕事がでれば、指揮官の評価も上がるのだが……。
 
FW
18 南野拓実 ―
ラスト3分でピッチに入り、右ウイングを担当。目立った仕事はなかったが、A代表の雰囲気を感じられたのは次につながるだろう。
 
監督
ヴァイッド・ハリルホジッチ        6
アウェー、しかもFIFAランクで格上のイランと引き分けた。多くの選手を試しながら負けなかった点は、及第点をつけても良いだろう。
 
※fMAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。