11日放送の「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)で、田嶋陽子氏が安保関連法案をめぐって野党側の姿勢を批判し、拍手をあびる場面があった。

この日の放送では、9月に参院本会議で可決した安保関連法案の是非について、出演者が激論を交わしていた。

民主党の福山哲郎参院議員は、安保関連法案の成立について「国民の理解を得られず暴力的な強行採決」だったと表現した。福山氏は、元内閣法制局長官の大森政輔氏をはじめ多くの人が同法案を憲法違反だと指摘する中、政府自民党が立法府たる国会で乱暴な強行採決に臨んだことについて「根本的に問題だ」と批判する。

これに対して評論家の宮家邦彦氏が「国会が議論の場だったら、どうして対案出さないんですか?」「『廃案』しか言わなかったら、結局採決するしかないじゃないですか。対案が出てくれば議論の場があるじゃないですか?」と尋ねると、福山氏は「簡単ですよ。違憲の法案には対案なんかできないですよ」と切り返す。

ここで田嶋氏が、安倍政権の支持層の考えを分析してみせた。野党は法案成立までのプロセスを批判しているが、安倍政権の支持層は「もし中国が尖閣諸島を取りにきた場合、どうするのか」という問いに直面し、安倍政権が今回推し進める安保法案について、具体性が少なくともあるから賛成しているのだという。

そして、田嶋氏は、民主党や共産党は安保法案を廃案に追い込む方法論に集中するばかりで、肝心の安全保障の問題をどうすべきかという具体策がみえてこないというのだ。

安倍政権を批判し続けてきた田嶋氏の意外ともいえる意見に対し、MCを務める辛坊治郎氏は「たたた田嶋さんの口からそんな言葉が!」と驚いた様子をみせ、出演者からは拍手が寄せられる事態に。

田嶋氏はこの拍手を制しながら、「わたしは安倍さんのやり方がすごく気に入らなくて、吐き気がするぐらい気に入らないんだけど、『じゃあどうするの?』と言われたときに共産党も民主党も『立憲主義をダメにした』と共闘するのではなく(対案を)出してみてよ!」と訴えていた。

福山氏もその言い分に理解を示しながらも、このあと自党が進めてきた領域警備法案の詳細を解説していた。

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