東アジアカップの中国戦以来、代表のピッチには立っていない柴崎。イラン戦で出場機会を掴み、新たなオプションとなるべく存在感を見せたい。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 親善試合のイラン戦を3日後に控えた10月10日、日本代表はイラン入りして二度目のトレーニングを行なった。シリア戦に出場したメンバーと、それ以外のサブ組がふたつのグループに分かれてトレーニングを行なうなか、柴崎は後者に入ってプレー。ランニングからパス練習、そして5対5とテンポ良くメニューをこなし、素早い切り替えや精度の高いパスなど軽快なプレーを見せていた。

【日本代表PHOTO】10.13イラン戦に向けたトレーニングの模様
 
 次のイラン戦は、6人交代が可能な親善試合。柴崎にもチャンスが与えられる可能性が高く、本人もそれを意識している。
 
「親善試合とはいえ、しっかりと結果を求めてチームとして勝ちたいなと思っています。個人的に最近、代表の試合に絡んでいないので、自分自身のプレーを示したいし、チームのために活かせればいいかなと思います」
 
 ここ最近、日本代表のボランチは長谷部と山口の組み合わせが多く、柴崎はベンチを温めるケースが増えている。先のシリア戦などは、特に前半に日本の攻撃が滞っていたにもかかわらず、出番が与えられなかった。当然、悔しさはあるだろうが、客観的に試合を見ることで自分が出場した時へのヒントも得たようだ。
 
「中盤から前へのプレーを増やして、より攻撃的にゲームメイクしたいなとは思っています。2次予選の相手は実力差があるチームばかりなので、一概になにが正しいのかは言えないですけど、いつも前に行く必要はない。自分たちでボールを保持しながら相手の体力を奪う部分もあっていい」
 
「ハリルホジッチ監督になってから前への意識は非常に高まっていると思いますし、そこは日本にとって良いこと。ダイレクトがサッカーの醍醐味でもありますからね。だから、そことのバランスを、ゲームメーカーとしては作っていきたい。ひとつのサッカーだけではなく、状況に合わせてサッカーをしたいと思います」
 
 縦に早い攻撃一辺倒ではなく、より幅を持ち、選択肢を増やして相手を揺さぶる。自分の持ち味である高い戦術眼やパスセンスを活かしながら、チームの勝利に貢献することをイメージしている。
 
 今の日本代表の特長が、前線のタレントを活かした攻撃力であるのは間違いない。それを活かすも殺すも中盤次第。速攻と遅攻のバランスを保ち、ゲームをコントロールして攻撃にバリエーションをもたらす柴崎は、日本代表の有効なオプションになるだろう。
 
取材・文:五十嵐創(サッカーダイジェストWeb)